ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

「ひるがほ」河野裕子 海光

2010-07-26 04:51:46 | クンストカンマー(美術収集室)
あるだけの葉を落としゆき一本の沈黙の量(かさ)とし樹樹らは佇てり

葉が落ちるには時間が掛かる。風が吹き雨に打たれ、一日一日新たな命を宿すため葉を落としていく。もちろん、その時間ずっと沈黙している。その姿に尊さを感じる。今、こうしている間もそうやって営んでいる木々がある。