ぶらつくらずべりい

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短歌人七月号 三島麻亜子

2010-07-13 06:15:50 | クンストカンマー(美術収集室)
飲みくだす一杯の水 なで肩の椅子に上着をかけたるままに

喫茶店か何かで水を飲み下すのは緊張を強いられているからだろう。あまり良くない話なのである。そんな時に気落ちした自分の肩のような椅子に上着をかけていたのを思い出す。まるで誰かの優しさのようだったのだろう。とても繊細な感情を詠んだ一首である。