ぶらつくらずべりい

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小池光「バルサの翼」カノン

2011-12-22 04:52:29 | クンストカンマー(美術収集室)短歌
まつさをな嘴(はし)あげて去る一羽見て嵐のきたるまへに眼を閉づ

嘴が真っ青な鳥とは何鳥か。一首全体のイメージからカラスと思える。
もしもカラスならその嘴を真っ青なことに私は説得力を感じる。
カラスは不吉だ。それが去ることは目に見えない不安を煽る。だから嵐を感じた。眼を閉じたが、逆に想像の中に嵐が吹き荒れたのではないか。
ここには、居た鳥が去り、まだ来ていない嵐がある。

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