ぶらつくらずべりい

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短歌人九月号「黄昏て」野地千鶴

2010-09-07 08:25:50 | クンストカンマー(美術収集室)
もう誰も棲んでは居ない胸の奥ちょっぴり赤い花など咲けよ

なんの赤い花かは言わない。言わないのがいい。ちょっぴりもまたいい。「もう」だから確実に誰かが棲んでいた。喪失からほんの少しの希望を見出だす。私は作者の心に大きな赤い花が咲いて欲しいと願っている。

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