ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

真弓「溺愛」斎藤典子

2010-12-23 05:18:33 | クンストカンマー(美術収集室)短歌
眠る児を二月の闇に置きながら湯舟にながくたゆたひてをり

多分、子が眠っている間に風呂に入ったのだろう。湯舟でふと気付く。今、子は二月の闇にいると。二月はまだ寒い。寒い闇は怖い。それなのに私は長く「たゆたひて」いる。後ろめたさだろうか。私には不安とのバランスに見える。わざと悪をなすことで、より大きな悪から逃れようとする心理だろう。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。