元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

受胎告知を見た

2007年06月10日 12時48分16秒 | アレコレ鑑賞
 麻雀は12000円負けました。

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 受胎告知と聞いてコンボをイメージするくらいゲーオタ絵心なしのオイラがレオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」を見てきましたよ。



 この作品
・レオナルド・ダ・ヴィンチが20歳頃に製作
・遠くの風景が霞む、空気遠近法を使った最初の作品
・絹越しでも分かる身体の曲線

 などなど…。コレを見るために50万人以上の人々が上野の森に詰め掛けた。この作品に皆が陶酔し狂喜乱舞、時に乱交。すごい力を持った作品なのである。がしかし、僕は違う。なんせ絵心がないのでね。

 たしかにダ・ヴィンチの作品を見られたと言うのは感動的である。しかし絵の方はどうなのだろう。確かに当時はすごかったのだろうが、現在はダ・ヴィンチが活躍した15世紀以降のさまざまな手法を目にすることができる。絵心がないのでどんな手法があるのか知らないけど。

 絵に限らず全ての芸術はそれを解せる能力が必要だと思う。絵心があれば「このタッチがすごい!」と感心するなど、「絵」そのものの良さを理解できるだろう。しかしどうだろう。訪れた50万人は絵心を持った人ばかりなのだろうか。恐らくそんなことはない。

「絵」そのものではなく、「ダ・ヴィンチの作品である」、「有名な作品である」、「わざわざ日本に来た。もう日本では見られないかも」などの、肩書きを見に来た人がほとんどではなかろうか。

 きっかけが肩書きでも別に良いだろう。しかしそれだけに囚われてしまい、「絵」そのものを見ることを忘れてしまっては「受胎告知」もわざわざ日本に来た甲斐がないよな。と絵心のない俺がイイマシタヨ。
コメント (2)
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