元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

深夜特急-後編-

2008年05月18日 22時27分37秒 | 日々雑感
「ウィィィ!」
「うぃ~」

前者はスタンハンセンで、後者は小島よしおです。

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 深夜特急の室内は想像以上に狭かった。僕は一人ずつに個室があてがわれ、そこにはベッドと机が置かれており、アンティークな電灯がある部屋をイメージしていた。しかしドアをスライドした所にあった部屋はまるでカプセルホテルだった。



 中の設備はベッドとAMラジオ、室内灯とシーツ掛けのみ。しかもカプセルホテルよりは気持ち狭い。しかし寝転びながら車窓を眺めるというのは面白い。京都駅で最終電車を待つ人たちをニヤニヤしながら見てやった。





 列車の中は色々な設備がある。食事を採るためのラウンジや洗面所、有料だがシャワールームもある。これから客先に向かう僕だが、シャワールームは使用しなかった。この日の僕の風呂代わりはコレ。



 消臭機能のあるウェットティッシュ。室内に閉じこもりカーテンを閉めて全裸で体をごしごし。特に陰部やわきの下を念入りに。室内には寝巻きも常備されている。僕は疲れていた。深夜特急を楽しむでもなく、僕は寝巻きに着替えて眠りに落ちた。

 が、眠れない。ウトウトしかけると、電車がガタンと揺れる。どこかの駅で電車が止まる。その度に目が覚めてしまう。明かりの消えたホームをいくつも通り過ぎた。どこだろう。起きては外を眺めを繰り返し、やがて太陽が昇っていた。



 東京に着いたのは7時過ぎだった。客先に行くのは8時30分。間に合った…。こうして僕の深夜特急は役目を終えたが、後日1通の手紙が届いた。



 キャッシングって高くつくのね…

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 父の日のプレゼントに買っちゃいなよ。

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コメント (5)
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