偶然チケット２

「「高一スマホ保有率84％」の衝撃」

　こりゃ、持っていないとハブられるわ。持っていないやつに連絡するの面倒だもんな。

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　俺は朝の６：２０に家を出た。起床は５：２０。７：３０に会社に着くためだ。目覚ましで朝起きる生活に反吐が出る。俺の人生は時計に縛られている。そしてこんな時間にもかかわらず、車内には俺が座るための場所がない。くだらないつり革に捕まってイヤフォンから流れる曲を…。

　駅に到着すると偶然チケットが発行された。同じフロアにはいるものの、別会社で仕事の接点はないし、名前は知らない、よって話をしたことはもちろん、挨拶もしたことないやつがいる。ぜんぜん知らないが、コイツ、先週くらいに帰る時だかに同じ島のヤツらから拍手をされていた。たぶん、辞めたやつなんだ。

　にも関わらず、なぜ俺と出会って貴重な偶然チケットを消費する。この朝早くに。FUCK。