元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

良心の深度

2005年09月26日 01時59分58秒 | 日々雑感
 シンシティは絶対見る!とりゃ!デボン青木とりゃ!

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…つづき

 ペンションから東京へと戻る新幹線の中。僕と友人は口裏を合わせるための相談をした。泊まってもいないペンションの宿泊代を会社からもらうために、夕食に何を食べたか、部屋の雰囲気はどうだったか、風呂の大きさは…etc...。領収書という完璧なる証拠があっても、これらが綻べば崩壊する恐れがある。

 しかしどうにもならないモノがひとつだけあった。それは駅からペンションへの往復タクシーの領収書だ。往路は問題ないだろう。乗るべき日に乗っている。問題は復路だ。翌日の日付が入った領収書をもらわないといけなかったのだが、タクシーの運転手にも交渉したのだが、本日の日付でしか発行してもらえなかった。同じ日付が入ったタクシーの領収書。コイツをどうにかしないといけない。

 アイデアはいくつか出た。しかし最終的にタクシーの運転手が日付を間違えたことにしようと言うことで落ち着いた。手書きではないプリントアウトした領収書だったが、実際に誤った日付が書かれた領収書をもらったことがアリ、実際に申請に成功しているので、コレで問題ないと思われた。そして僕らの口裏計画の準備は終わった。そして新幹線に静寂が訪れた。

 しかしこれらはすべで覆された。新幹線で一眠りして起きたときの事だった彼がポツリと言ったのだ。

「やはりさっきの止めましょう。僕の良心が痛みます」

 俺は泣いたね。コイツはなんてイイヤツなんだと。そんなことは微塵も感じなかったヨ。おいちゃんは。これから言うことはかなりメチャクチャだが、僕は法人というものが好きじゃなくて、個人を泣かす法人が大嫌いで、話はちょっと反れるけどノマねこ問題のエイベックスなんて大嫌いな口だ。

 だからと言って会社に不利益になることを率先してやろうとか、そういうのはまったく思わないが、法人と個人を天秤にかけた時は、法人に泣いてもらいたいとは思っている。今回の例で言えば宿泊代はまぁ業務上横領なわけだが、タクシー代(往復7000円くらい)は会社に泣いてもらいたいなんて思っている。

 正論を言えば宿泊代はもちろん、タクシー代は楽天orペンションのミスであり、会社が払う必要はまったくないと思う。もし僕が請求できるとしたら、楽天orペンションになるのだろう。だから僕がやろうとしていることはメチャクチャだ。

 彼がどこまで考えたのかは分からないが、とにかく彼は宿泊代はいらないと言った。

「けどさぁ、宿泊代をもらわないとなると、往復のタクシー代に矛盾が生じるから請求できなくなる可能性があるよ」
「僕はそれでも良いと思っています」

 僕は彼がどういう人間か知っている。彼は本当に良いヤツだ。以前会社に阿呆がいると書いたが、感情の起伏に乏しい僕でもイラッとしてしまうことがある。しかしそういうシチュエーションでも彼はニコニコしている。

 僕は基本的に人に手助けはしないようにしている。それをするとその人の頑張りの目を摘むことになると思っているからだ、それは最後の最後にしてあげれば良いと思っている。しかしコイツには何かしてあげたいと思ってしまう。不幸にも彼は僕よりもPCに関して詳しいので、何かをしてあげる機会には恵まれないのだが。

 今回の件で更に彼に好意を持った。かといって、自分はなんて悪者なんだろうとはまったく思わないが。彼が言った良心がどこから湧いて、何を基準にしているのかは分からない。しかし彼は僕とは違う良心の深さを持っている。それが深いのか浅いのかは良く分からない。

 以上!例によって見直しはせず。乱文散文誤字脱字は申し訳!
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2 コメント

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Unknown (きょん♪)
2005-09-26 10:35:55
いや~、なんていいひとなんでしょう!草薙くんバリですね?

私もどちらかと言えば村尾さん側。その位、皆やってますよ。まあ、皆やってるからいいっていうものじゃないけど、村尾さんの言う「法人に泣いてもらいたい」ってすごく理解出来ます。



以前、マツキヨで買い物してたら、前のOL風のお姉さんが、生理用品とか化粧品とか買って、会社名で請求書もらってました。あれは明らかに私物だろ?と思ったけど。。。経理なら誤魔化せるんですよね~、いくらでも。
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Unknown (村尾さん)
2005-09-26 11:21:28
「何が正しくて 何が悪いかなんて この世の中には存在しないはずなのに

僕の両肩の黒い星がそのまま いくら擦ったって取れやしないんだ」



と浅井健一さんが言ってましたよ。
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