寝台特急カシオペアの来春改正以降の運行廃止が公式に発表となりました。
これにより本州と北海道を結ぶ寝台列車はすべて姿を消します。
8009レ EF510-513+E26系【カシオペア】 2015/09/13 17:05 東北本線東鷲宮~栗橋間
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あわせて北海道新幹線の開業は3月26日(土)と発表されました。
それに伴ない、3月22日から青函トンネルを通る旅客列車の運転を中止するようで、
カシオペアがギリギリまで運行される場合は、3月22日着がラストになります。
改正後はJR東日本管内をめぐるカシオペアクルーズへとシフトするものと思います。
日本海側を周る場合は、EF81やEF64-1000の牽引も実現することでしょう。
撮る人にとっては、ある意味、喜ばしい話なのかもわかりませんね。
★2015-09-06掲載記事★
来春ダイヤ改正で北海道新幹線新青森~新函館北斗間が開業します。
新幹線に乗って4時間で北海道へ行けるという大変喜ばしい話題ですが、
その裏で、今回もまた新幹線開業に翻弄される宿命の列車たちの姿があります。
それは、急行はまなす、特急白鳥、特急スーパー白鳥と寝台特急カシオペア。
8009レ EF510-510+E26系【カシオペア】 2015/08/12 東北本線東鷲宮~栗橋間
青函トンネルは新幹線開業後、勾配対応のために電圧が変更となります。
そのため、現行の特急電車、機関車ED79は走行ができません。
特急白鳥、スーパー白鳥、急行はまなすは廃止せざるを得ないというわけです。
では、寝台特急カシオペアはどうなるのでしょうか。
8010レ EF510-513+E26系【カシオペア】 2015/09/06 東北本線栗橋~東鷲宮間
カシオペアは、はまなすと同様に青森~函館間はED79が牽引しています。
このために純粋に考えれば、北海道への運行は事実上、不可能となります。
一方で、貨物列車はJR貨物が新規開発したEH800の牽引にすべて置き換わります。
そこで、このEH800に力を借りることでカシオペアの運行を継続できないか、
検討・調整が行われているのが現在報道されている最新の内容です。
余談ですが、本州と九州を結ぶ関門トンネルでは、
かつてのブルートレインはその区間だけJR貨物が担当していました。
ただ、この場合、下関~門司という本当に1区間だけで、
1運行における収益のうちからJR貨物へ支払われる割合も微々たるものです。
しかし、青函トンネルの場合、それが青森~函館間、
実際にJR貨物が牽引を引き受けたとしても青森信~五稜郭間となるわけで、
さらに、木古内~五稜郭は第三セクター化されるため、JR北海道としては大幅減収になり、
そう一筋縄ではいかないのは容易に想像がつきます。
(急行はまなすはこの考え方により運行継続を断念)
8009レ EF510-509+E26系【カシオペア】 2015/08/22 東北本線古河
カシオペアは「新北斗星」をモチーフに1999年にデビュー。
開発・製造したJR東日本としても、昨今のクルーズトレインのブームから、
四季島の登場までの残り1年間は、日本海側などのJR東日本管内を中心に、
北海道への運行も含めた流動的なクルーズ列車に移行したい考えも当然あるでしょう。
2016年3月以降、寝台特急カシオペアがどういう行く末を辿るのか、
楽しみに待つことにいたしましょう。
鉄道にも諸事情があるのでしょうが、人気の美しい列車が消えていくのは、悲しいですね。
☆☆ 一枚目の写真が宝になるね 素晴らしいです。
はじめまして。
コメントいただきありがとうございます。
カシオペアは廃止後は、東北をまわるクルーズ列車になると思われます。
日常の風景をしっかりと記録していくことが大切ですね。