先日Sさんにいただいた情報から、
早速トレールアップライト(ステアリングナックル)をテストしてみました。
用意したのはTRG製のアジャスタブルステアリングアップライト。
フロントアクスルのオフセット量は3.6mmです。
(リバーシブル構造なのでオフセット0のインライン化も可能)
走り始めてまず最初に感じるのは、コーナーの後半が良く曲がるということ。
出口からスロットルを上げていっても押さずにしっかりと曲がってくれます。
しかもトレールに抱いていたイメージとは違って、初期の鈍さも感じません。
これはレスポンスが良好なOF-01の特性によって打ち消されているのかもですね。
マシンのコンセプト上あまりカツカツな話には持っていきたくないのですが、
こっそり言っておくと、つまりはタイムが上がっちゃうんですね。
テクニカル・ハイグリップコースだと大体そうなると思います。
少なくとも競技的な意味においては、持っておくべき武器だなと感じました。
ただ同時に課題も発生するので言っておきますと、
コーナー出口でのラフなパワーオンでケツが振ることも。
悪く言えばステアリングが残るんです。
リヤをもっと粘らせるセットにしないと実戦での競り合いでは厳しいかもですね。
もう一つ。
今のKスタジアムにはサークルコーナーがあるのですが、
その円よりも内側へと食い込んでくるので、繊細なステアリングワークを要します。
何かしらフロント周りのジオメトリー調整とかで丸く持っていきたいですね。
ということで、今オイラがやっている仕様と環境においては、
インラインアクスルは比較的楽なセットってことになります。
握っていけるし、コンパスで描いたような分かりやすい弧を描きますからね。
なおこのTRG製アップライトはもう販売していませんが、
他のブランドからもトレール系の製品が市販されているのでそちらでお試しくださいね。
「オレはそのパーツ持ってるぞ!」
というTRGファンのためにプチ情報を。
矢印のところ、アップライトのカーボンの方を削りました。
舵角が規制され過ぎるためですが、
サスアームのポストは逆関節ロック防止のために必要だし、
タミヤ製アップライトを付けたときに切れ過ぎになるので、
ポストは無加工としました。
他もそうだと思いますが、
サードパーティ製のアップライトは最小限の厚さで作ってあるので、
車高やテンションの調整幅が広がるのもメリットですね。
ちなみにタミヤOP.1154の厚さは11mm、TRG製は7.5mmでした。
その分スペーサーがたくさん必要になりますが( ≧∇≦)
またアクスルのクリアランスも違いがあります。
Sweepの接着済みタイヤ・ホイールの場合、TRG製は1.5mmのスペーサーが入れられました。
タミヤ製よりも0.5mm広いです。
その分トレッド調整幅が広いということですね。
ご参考まで。