山羊蔵

興味があること、見たモノとかを納めておく蔵

パレードへようこそを観に行く

2015-07-04 13:00:00 | 映画


待ちに待っていたパレードへようこそをやっと観て来ました。

何で見つけたのかは忘れましたけど、ブラス、リトルダンサーなどイギリスの炭坑物(そんなジャンルあるのか…?)が好きな私としては間違いなく楽しめるやろ…ということで、シネマルナティックでやるのを楽しみにしてました。

結果、やはり観て良かった。9月に出るらしいDVDも絶対買います。



以下、いつものようにネタバレ的な事を書いてますので、まだ観てない方は観るのを止めましょう。




パレードへようこそ [DVD]


この手の映画の導入部はサッチャーさんが炭坑閉鎖する…みたいなところから大体始まりますねw
炭坑労働者のストライキのニュースを見てこの映画の中心的人物であるマークは炭坑労働者を支援する募金をし、その後レズビアン・ゲイによる炭坑労働者支援会を結成します。
かなりの寄付金を集めたので、寄付をしようとするのですが、レズビアンとゲイによる…みたいなことを言うと電話を切られてしまいます。そんな中ウェールズの炭坑は支援会の略称であるLGSMのLをロンドンのLと勘違いし、受け入れてくれることになりました。
この大きな勘違いから炭坑労働者とその家族たちとマーク達LGSMのメンバーたちとの交流が進んでいくのですが…。



こないだ見たイミテーション・ゲームでも描かれてたのですが、昔のイギリスは同性愛者に厳しくこの映画に出てくる同性愛者の人たちも迫害を受けています。
※ただ、迫害を受けることで同じ様に迫害を受けてる炭坑労働者を助けよう!となるのですが。
炭坑労働者のほとんどの方も同性愛者に対する偏見を持っているのですが、彼らとふれあうことで打ち解けていきます。
ただ、史実で明らかになっているとおり、結果的にはサッチャーさんをはじめとする政府側の勝利に終わり、炭坑は閉鎖。その結末は他の炭坑物でも描かれるのでわかっているのですが、団結することで何か変わるんじゃないかと期待して見てしまう気持ちがありました。
最後にゲイパレードに炭坑労働者の人たちが合流するシーンを見るとこみ上げてくるものがありました。



私の好きな映画のブラスもそうなのですが、こちらの映画も史実に基づいて作られた映画になります。
よく事実は小説より奇なりと言いますが、この物語もホント?と言いたくなるようなお話でした。



80年代の音楽が詰まったサントラ。