日曜美術館で、「友よ 写真よ 牛腸茂雄との日々」を観た
先日交通事故で亡くなった仲本工事
牛腸茂雄と仲本工事を繋ぐ
濱口竜介監督の
「寝ても覚めても」を思い出す
物語は、
大阪堂島の国立国際美術館で
開催している
「牛腸茂雄 写真展self and others」
から始まる
写真の前で立ち止まる朝子(唐田えりか)、写真を見て通り過ぎる麦〈ばく〉(東出昌大)
… 当然、瓜二つの麦と亮平につながる
爆竹の音と煙、川沿いの道、走る子どもたち
二人は近寄り、見つめあい、名前をたずねる 朝子、麦(ばく)
橋の上、美しいキスシーン
自由人麦と寝ても覚めても麦から離れられなくなる朝子
ある日、麦は猫のように消えた…
東京に出て働く朝子、ある日ギャラリーで「牛腸茂雄 写真展self and others」を見つける
写真展から出てきた、堅実なサラリーマンの亮平(亮平)と出会う
亮平は麦と瓜二つだった…
朝子はハウスメイト、マヤの出演する、イプセンの演劇「野鴨」(野鴨は何かに捉えられしがみつく様を表す)に亮平を誘う。半休を取って亮平は劇場で朝子を待っていた…
2011年3月11日 16時46分
亮平は朝子に惹かれ、朝子は性格は反対だが、麦に瓜二つの亮平を受け入れていく
二人は震災ボランティアに仙台へ通うようになる
仙台では漁師の平川(仲本工事)と懇意になり心を通わせる
こんなに素晴らしい演技をする人なんだと驚きました… 合掌
朝子と亮平は、平穏に暮らしていたが…
ある日、映画スターになった麦と再開する、そのまま麦の車に乗り込み、仕事がある東北へ向かう
しかし、大阪で一緒に暮らしていた頃の麦と朝子ではなかった
麦と別れた無一文の朝子は、仙台の平川を訪ね、平川の助けで東京に戻る…
濱口竜介監督の作品では、アカデミー国際長編映画賞、カンヌ国際映画祭脚本賞などを受賞した「ドライブ・マイ・カー」が注目されたが、「寝ても覚めても」はそれ以上の傑作であり、成瀬巳喜男監督の「浮雲」に迫る恋愛映画ではないかと思う
重層的で多義的な解釈が出来る
「寝ても覚めても」=
濱口竜介監督は、
マネの「草上の昼食」のように
批判と称賛の両極を引き起こす
映画だと思う
スキャンダルで主婦層から蛇蝎のごとく嫌われる東出昌大、男性陣から裏切りとバッシングが続く唐田えりか…
しかし、演技がヘタといわれる東出はその妖しい存在感(スパイの妻の軍人を見よ)がある稀有な俳優であり、唐田えりかはスキャンダルの汚れをはね返す透明感は変わっていない
濱口作品で二人(別々に)の演技を
観てみたいですね
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