パリ・オペラ座の歴史は
太陽王ルイ14世のバレエ好きから
始まる
ブロンドの乱(1648〜53)で貴族勢力に勝利したルイ14世は、
絶対王政を確立する
王自らがバレエを踊り、
音楽、美術にさきがけて、
舞踊アカデミーを創設し、
パリ・オペラ座を竣工
バレエの殿堂となった
展覧会の構成は、
序曲∶ガルニエ宮の誕生
第Ⅰ幕∶17世紀と18世紀
第Ⅱ幕∶19世紀〔1〕
第Ⅲ幕∶19世紀〔2〕
第Ⅳ幕∶20世紀と21世紀
エピローグ∶オペラ・バスティーユ
ルイ14世は自らバレエの衣装を身につけ、何度も演じたらしい
室町将軍家は「能楽」、信長や秀吉は「茶の湯」、為政者は文化芸術を統治に使うのが上手いですね
第Ⅲ幕∶19世紀 2
少女たちのチュールに巻いた色鮮やかなリボンが水槽の熱帯魚のようだ
背中を向けた二人の少女、赤い扇と髪飾り、背中を掻くポーズがかわいい、ダンス教師とのつくる構図
舞台はオペラ座の回廊、そこは売春や不貞の恋を求めて男女が集まった場所。シルクハットに正装した黒い集団の上流階級の紳士に、色鮮やかな仮装をした娼婦。2階から投げ出された足が渦巻く欲望を表す。右から2番目の男は一人鑑賞者に目を向ける。その男はマネ自身で「世界の一部でありながら客観的にそこから距離をとった観察者として自分を位置づける」マネの意図かある
シャガールは当時の文化相アンドレ・マルローから依頼され、オペラ座の天井画を制作した。1964年公開
どの国よりもバレエ音楽が好きな
フランス
その原点がルイ14世の統治政策
だったことがよく分かる
通常の展覧会というより、
パリ・オペラ座と諸芸術との
多様なつながりをテーマにした
バレエ、オペラの資料が豊富で
博物展のような感じ
★★★☆☆
美術館を後にすると、夜の帳が下りてきた
空を見上げると、皆既月食が始まっていた…