ていねいに作った感があるスクランブルエッグ、ていねいに焼きすぎたトーストも許してしまう、美味しいコーヒー🙂
京セラ美術館2階へ
『 芸術は人のために存在しますが、人自身も日々変化をし続けています。変化が普通だとしたら、その瞬間の美しさを見 つめ続けたいという思いから、この展覧会名が生まれました。地球が回り続ける限り、あらゆるものは変化し続けます。 それは決して変わらない唯一のことなのです。
————井田幸昌 』
1990年鳥取県生まれ。2019年東京藝術大学大学院油画修了。
「Panta Rhei(パンタレイ)」とは、古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスの思想『万物は流転する』という意味
『 鑑賞者は、地面に床材として置かれた絵画の上を歩むよう促され、井田幸晶の絵画の世界、そして造形美術の表現に 物理的に導かれてきました。この部屋での鑑賞者と作品との関わりは、従来の美術作品展示におけるそれとは全く異 なります。正面からキャンパスを見るのではなく、キャンパスに迎え入れられるようなかたちで、芸術作品と鑑賞者との新 たな関係性が確立されています。』展覧会解説より
祇園に続く…
旧三の丸尚蔵館が「皇居三の丸尚蔵館」として開館
開館記念展「皇室のみやび―受け継ぐ美―」を訪ねました
旧館は入場無料でしたが、本展覧会は日時指定予約制の有料です(注意!予約で完売状態です)
11/3に開館しましたが、現在も2期工事中で来年度にフルオープンのようです
大手門
『三の丸尚蔵館は、平成5年(1993年)11月に皇居東御苑内に開館。「尚蔵(しょうぞう)」とは、古代の律令制において蔵司の長官「くらのかみ」をさし、大切に保管するという意味があります。また、旧江戸城三の丸の地に建設されたことから「三の丸尚蔵館」と名付けられました。』
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さっぱりしすぎている?!「皇居三の丸尚蔵館」
『2023年10月には、管理・運営が宮内庁から国立の博物館などを運営する独立行政法人国立文化財機構へ移管され、11月から「皇居三の丸尚蔵館」の名称で開館することになりました。
展示面積は旧施設の160平方メートルから、計690㎡(2026年度には全面開館し計1300㎡に)へ、収蔵庫面積も旧施設の980㎡から3200㎡(同4000㎡)へ、それぞれ大幅に拡充されます。』三の丸尚蔵館HPより
記念展入場
春日権現験記絵
『藤原氏の氏神、 奈良・春日大社の草創と、 霊験の数々を描いた全20巻からなる絵巻。 左大臣・西園寺公衡の発願により制作、絵は宮廷絵師の高階隆兼が描きました。 豊かな色彩と精緻 で気品あふれる描写による、 中世やまと絵の代表作。 明治時代 に鷹司家より献上。』
春日権現験記絵 高階隆兼筆
2巻(20巻のうち) 鎌倉時代1309年頃 国宝
藤折枝蒔絵箱 2合 鎌倉時代14世紀 国宝
『「春日権現験記絵」(1-1)を納めていた箱。黒漆塗りの箱の 表と金銅製の紐金具には、それぞれ金高蒔絵と透かし彫り により、藤原氏と春日大社にゆかりの深い藤花の文様が表さ れています。』
蒙古襲来絵詞 後巻
『いわゆる元寇のうち、弘安4年(1281)の2度目の来襲を描 いています。 生の松原の石築地前での主人公・竹崎季長主従 の出陣や、それに続くモンゴル軍との海上戦などを、臨場感あ ふれる筆致で描いています。 歴史的大事件を描いた同時代の 絵画としては唯一のもの。明治時代の御買上品。』
屛風土代(びょうぶどだい) 小野道風筆 1巻 平安時代928年 国宝
『三跡の一人、平安時代の小野道風 (894~966)35歳の書で、醍醐天皇の勅命で新調された。 屏風の色紙形に書く漢詩の下書き (土代)。随所にみえる書き入れや訂正に推敲の跡がう かがえます。 政治家・井上馨の旧蔵品で、 井上家から大正天皇 に献上されました。』
動植綵絵 4幅
『現在も京都・相国寺に伝わる伊藤若冲筆「釈迦三尊像」を荘厳するために描かれた、30幅に及ぶ花鳥図の大作で、若冲の代表作として名高い。様々な植物、鳥、昆虫、魚貝などの生き物の生命感をいかに瑞々しく描写するかにこだわった若冲によるこれらの作品は、どの作品のどの描写もが、観る者を魅了する。明治22年(1889)、相国寺より献上。』
動植綵絵 伊藤若冲筆 左 秋塘群雀図 右 老松白鳳図 江戸時代18世紀 国宝
動植綵絵 伊藤若冲筆 左
南天雄鶏図 右 菊花流水図 江戸時代18世紀 国宝
『』はすべて展覧会の解説または宮内庁HPより
以上 NHK NEWS WEBより
展示作品は少ないですが全て
国宝です
日時指定予約制のため時間が経過するとわりとゆっくり見られます
特別展は、皇室ファンには
たまらないですね
★★★★★
唐獅子図屛風がでる後期も
見逃せません
ブロ友さんの記事、写真で感激した京都・建仁寺の「スミソニアン博物館の名宝〜高精細複製品による里帰り〜」は残念ながら11/3で終了
品川のキヤノンギャラリーでやっている「日本の美」ーイメージングテクノロジーと伝統工芸の融合ーを訪問…
【入場無料:2023年10月11日(水)~11月16日(木)10時~17時30分
日曜・祝日休館】
飛鳥時代に中国から伝わった屏風は、「風を屏(ふさ)ぐ」という名前の通り、もともとは風や人目を遮るための調度ですが、同時に権威ある者の所在を示す象徴となり、そのため権威をより高める絵画や装飾が施されるようになった。奈良時代以降は、屏風は主に宮廷や寺院の、重要な儀式の調度としても用いられた。
やまと絵展に出品された国宝「日月山水図屏風」が、やんごとなき貴人の灌頂儀式に用いられたという伝承も残っています。
鎌倉・室町時代以降は、神仏を荘厳するもの、あるいは芸術表現としての屏風絵が多数制作された。
建仁寺所有の「風神雷神図屏風」、フリーア美術館から門外不出となった「松島図屏風」などの高精細複製品が京都・建仁寺に、本来あるべきところに、あるべき姿で展示され、自然光で鑑賞できるのは素晴らしいことです。まさに、テクノロジーと伝統工芸の融合と言えるでしょう。
曾我蕭白 雲龍図
永く、ボストン美術館の倉庫に打ち捨てられて?!いたらしい曾我蕭白の大作
ランチと散策に北品川へ、
江戸時代19世紀
東海道最初の宿場町、旅籠が軒を連ねる賑わい、北の新吉原、南の品川とも呼ばれた
旧東海道から少し外れた蕎麦屋「しながわ翁」
以前訪れて感激した、北安曇郡池田町の「そば翁」と同じ師匠の店らしいが…
歌川国貞 東海道名所之内 品川八ツ山下 江戸時代19世紀
船から八ツ山、品川宿、大名行列を眺める
11月7日(火)〜11月19日(日)が第三期です。三期の目玉は、「日月山水図屏風」です。寝覚物語絵巻、後鳥羽天皇像は三期限定の展示です。
(会場は一切撮影禁止のため写真はネット画像を借用)
まずは、「日月山水図屏風」6曲1双
右隻 右から桜の春から夏、金色の日輪、空には金銀の箔が散りばめられる
左隻 右から雪山から秋、銀色の月輪、雪山の空は銀泥、松は高蒔絵のように盛上がる
6曲1双
下部の波立つ荒波が右から左へ流れるが、島に当って渦巻く
あるいは、山にあたる雲海ともいわれる
ずっと眺めていると、水あるいは雲の動きが見えてくる
垂直に落ちる滝とくねくねと曲った松が生き物めいている
大胆な構図、装飾性、箔、泥など工藝的技法の採用など、後代の『琳派』の元がここにあるようだ
眠っている両性具有の性器をもつ人の着物をめくって、面白がる二人の男。三人の構図が巧みで、二人の男の位置、着物をめくる男の手足、楽器の配置などで、独特な遠近を出している。感情を的確に表す描線は、見る者に二人の男の無邪気な悪意と両性具有者の悲しみを描き出す(ただしこれは現代的見方だろう)。病草紙の中でも傑作だと思う。
地獄草紙 平安時代12世紀 国宝 東京国立博物館
実見すると、地獄の鬼たちが楽しそうに人間をオモチャにして遊んでいるとしか思えない。
今でも漫画のモチーフとして生きている。
「日月山水図屏風」を実見できた事が何より嬉しい。お勧めします。