昨日の浦添市長選の伊礼ゆうき候補の敗北に、がっかりして、今日は行くのやめようかとも思いもしたが、県庁前まで行ってきた。これは平和を求める沖縄宗教者の会主催の企画。この国がやろうとしている大浦湾の埋め立ての土砂を南部の地から採取すると言い始めている。南部の地とは沖縄戦最後の激戦地。司令官が自決した後(指揮系統が崩壊)も、「最後まで戦えと言われて、亡くなった多数の人の遺骨がまだまだ残されているのだ。その土砂を使って、新たな戦争のための基地をつくるという矛盾。沖縄戦の責任を曖昧にしてきたからこそできる暴挙だ。
私はブルービーチ演習場の取材が終れば、こちら(南部戦跡)に入る予定だ。今日はその冒頭のとっかかり。そこは改めて書くが、何人かの方々と久しぶりにお会いした。2月4日の武装兵の案件を新聞で見た人が何人もいた。「新聞を見て、ヤマヒデさん元気なんだ」と思ったという人も。いやー、頑張っていますよ。ありがとう。また、浦添市長選に連日入っていたある人曰く、「負けたけれど、軍港問題を市民に提起したことは、はじめの一歩だ」と前向きな評価も訊いた。そうだね、とうなずきながら、さまざまな問題を絡み合わせながらやっていくしかないと納得。
やるべき事は多数あり、4月にはうるま市長選がある。私なりにお手伝いできることをやりながら、来る名護市長選(2022年1月)にも活かしていきたい。
今日は久しぶりに那覇の本屋に寄ってきた。新たな世界・社会に沖縄から変えるためには、哲学の転換が必要だろう。金儲けが全ての社会のままにしておけば、この社会は自滅に向かっていく。これを変えることはなかなか困難だが(今度の選挙も負けた)、しかしこのままではいかんともしがたい。沖縄からと書いたが、本質的には普遍的なテーマであり、それをそれぞれの地域の中で最適な方法で取り組むことが求められているはずだ。
遺骨の未収集の問題もそうだが、沖縄で勝手に戦争をやって蹂躙し、死地に赴かせた旧軍の責任もとらないまま、そのまま埋立てに使うという人の道に2重3重に反することを許さないことは、当然すぎることだろう。私は宗教者ではないが、そんな身勝手な政治を拒否したいと思いながら帰ってきた。明日も頑張る。