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ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き、琉球諸島を巡る基地・戦争への道を問いかけ、自然を語る。●無断転載、お断り。
 

【拡散願います】オリンピックが始まった今、沖縄から考えるべき事(20210724)

2021年07月24日 | 考え直すために

 おはようございます。今朝も台風の雲の中です。5日目。嫌になってきた。

 とうとう2020東京オリンピックが始まってしまったね。沖縄タイムスもゴリン・オンパレードだ。「苦難の中 ともる聖火」だそうだ。反対運動のことは殆ど触れられていない。もっともローカル紙だからやむをえないところもあるが。

 そこで本日(20210724)の社説を見る。「式典は何を伝えたのか」がタイトル。「緊急事態下の開催を巡っては今なお反対の声が根強い。/『平和の祭典』の自国開催は、競技だけにとどまらず、選手との交流活動などが実現したときに大きな意味をもつ。自国代表の競技観戦を通じ、人々が一体感と団結を強める効果もある。/今回の東京五輪では、多くの競技が無観客での開催となった。交流や一体感を感じる機会はほとんどないことになる。/緊急事態下でも開催にこだわった政府がもたらした異常な状況だ。/誰のために開催するのか、改めて五輪の意味を問い直さなければならない。(結語)」と五輪の「光」の部分に焦点を当てたいが、当てきれずにもがいている社説だ。

 どうして基地問題に対する淀みのない批判ができる新聞が、これほど淀んでいるのか、私は戸惑う。本件について、これから私なりに分析を深めたい。しかしここには、沖縄が日本に復帰したことへの一縷の「希望」を見ているからではないか。日本という国は、沖縄を見捨てないという願望があるからだろう。また、スポーツは、沖縄が日本と繋ぐツールだとの思いもあるようだ。甲子園への沖縄のチームが頑張ることがことさら期待されてきたり、空手の発祥の地が沖縄だということも大いに沖縄を鼓舞してきた。このオリンピックに参加している10名余りの県系の選手が紹介されていたことも沖縄を鼓舞したいとの気持ちの表れだろう。その気持ち、私にも理解できるが、だからといってオリンピック賞賛に繋げるのは、やめるべきだろう。

 沖縄タイムス(琉球新報)は、正面からコロナ禍のオリンピック開催の是非を論じるべきだ。そこをてがかりにこの国について、もう一歩も二歩も進めて吟味して欲しい。こうできれば、沖縄という特異な歴史を歩ませられてきた民族・地域が、この国に、もの申す意義が飛躍的に増していくだろう。

 こうなれば、沖縄は基地だけについて、文句を言っているのではないと、理解できる人々が、大幅に増えるのではないか? 「本土」での反オリンピックの盛り上がりを見ている私は、ここに一縷の望みを託したい。

 オリンピックを否定する闘いは、「万事が利権」や「民衆を超越する特権」、ナショナリズムを認めない。こうした地平を沖縄がヤマトと共有できれば、沖縄の特異な歴史を告発できるし、そうだったのかとならないだろうか。課題はデカく重たいが、これは、ひとつの道ではないかと、私は考える。

 



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