ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

アイヌ民族差別にゲンナリ、許せない!(20210315)

2021年03月15日 | 考え直すために

 東京の友から日テレ系の朝の情報番組(「スッキリ」)で、アイヌ女性のドキュメンタリーを紹介しながら、差別発言をかましたとの抗議・弾劾声明が届いた。私はテレビを見ていないからこういう不快な場面に遭遇しないが、極日常的な場面で、アイヌ民族をさらっと「異世界」に置くやり方は、到底許容できない。

 また同番組のHPにお詫びが出されているが、全然スッキリしていない。日テレと同番組の担当者は、明確な謝罪を成すべきだろう。差別とは、他者への攻撃であり、自らの人間性の崩壊であることに、気づくべきだ。

以下抗議文。(転載の許諾をえています)

 

「日本テレビのアイヌ民族差別放送を弾劾する緊急声明
 
私たちは、日本テレビが3月12日午前、情報番組「スッキリ」でアイヌ民族差別放送をおこなった事に対して、怒りを込めて弾劾する。
報道によれば、同番組でアイヌ民族女性のドキュメンタリーを紹介した後、お笑い芸人が「この作品とかけまして動物を見つけた時ととく。その心は、あ、犬」と謎かけをした。明確にドキュメンタリーの主人公のアイヌ民族女性に対する民族差別である。放送後、視聴者から「アイヌ民族差別であり、許されない」と多くの批判が寄せられ、同日夕方のニュース番組で「謝罪」した。
日本テレビ広報部は「担当者に表現が差別に当たるという認識が不足しており、放送前の確認も不十分でした。アイヌ民族の皆さまや関係者の皆さまに深くおわびするとともに、再発防止に努めてまいります」と、表明している。しかし差別発言をおこなった当人はもとより、番組に関わった全ての関係者、日本テレビ会社の謝罪と反省は何ら明らかになっていない。
まさにこの言葉は、歴史的につみ重ねてきたアイヌ民族差別の集約的表現である。そこにはアイヌ民族を「人間ではない」とする侮蔑と排撃が込められている。ピリカ全国実副代表であった故・北川しま子さんは、街で「アイスクリーム」という看板を見ただけでも、子供の頃にこの言葉を投げつけられた屈辱の記憶と怒りがよみがえり、身震いすると差別体験を語っていた。
そもそもアイヌとは、人間を意味する。アイヌ民族にとっては、アイヌとは誇りを込めた自称であり、民族呼称である。この事は世界の先住民族も同様である。私たちは、日本テレビのアイヌ民族差別放送を弾劾するとともに、なぜこのような差別表現をうみ出したかを明らかにし、すべてのアイヌ民族に謝罪することを求める。 
 
「北方領土の日」反対!「アイヌ新法」実現!全国実行委員会
(略称・ピリカ全国実)2021.3.14



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