ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き、琉球諸島を巡る基地・戦争への道を問いかけ、自然を語る。●無断転載、お断り。
 

【補足】被爆柳を見て(20220102-②)

2022年01月05日 | 旅の記録

2022年1月2日(日)晴れ

 私たちは、宿からゆっくりと歩き出した。二人してどこに行くか決めていないていたらく。まぁ、広島市内の爆心地中心部ならば大概分かっているつもりだが、歩きながら決めるのも悪くない。平和大通りを東へ。ひとまず比治山公園をめざす。京橋川にかかる鶴見橋を渡ると、やや奇妙な柳が私たちの視界に飛び込んできた。

爆心地から1700mで被爆したとある。被爆後にここに移植された。9:48

樹影を写す。影を見れば、分かるよね。9:48

下から。樹洞が抜けている。穴が開いている。尖端はぶちぎられている。9:49

原爆の熱線と爆風を受け、破壊されたが生きている柳。

 

こうだ。樹木とは凄い生命力があるのだ。半端じゃない。ぶち切られても生命体として無事な部位があれば、生きていく。感服に値する。9:50

生きている側はこうだ。格好が「ストレンジ」とか、「いびつ」とか言わせない迫力を備えている。

9:55 天下の樹木をなめんなよ!!!

米国の核軍事態勢を許さないと洞が叫んでいる。

原爆遺構よりも、生きものの価値は高いだろう。被爆以降、77年間生きてきたのだ。

被爆者たちは、こうした被爆樹木にも励まされて生きてきたのだろう。

◎「青桐の下でー『ヒロシマの語り部』沼田鈴子ものがたり」広岩近広著 明石書店(1993年刊)参照



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