日本共産党の志位和夫委員長の「綱領教室」第1巻を読んだ。実は、近いうちに久慈地区委員会の主催で「綱領教室」をどう学ぶかの講師をすることになっているので、3巻を取り寄せてもらって、まず第1巻を読み終えたところである。
私は、10年余り二戸市を中心とした日本共産党北部地区委員会で責任者をやっていたこともあって、何度か日本共産党綱領についての講義をしてきたので、何とかなるだろうと思って引き受けたのだが、少し考えが浅かったようだ。
第1巻では、戦前の日本社会の特質と日本共産党の果たした役割、そして敗戦によって日本を支配したアメリカとの関係などを論じている。戦前の日本社会の特質については、これまで私たちも話してきた点と大きな違いはないし、新しい綱領の中でいっそう日本共産党の果たした役割は鮮明になっていると思う。問題は、戦後日本を支配したアメリカとの関係で、なぜズブズブのアメリカ追従が生じたのかを、戦犯勢力の復活の問題などもからめて明らかにしていることに注目をしたい。私の旧姓と同じ岸信介がA級戦犯の容疑者でありながら復活し、1960年の新日米安保条約の締結の中心人物になったことなど、歴史の中での重大問題としてとらえないと、今のアメリカいいなりの政治がなぜ起こったのか理解できないと思った。また、旧安保、新安保のいずれの時期も、公式に締結された条約の他に秘密協定があって日本をがんじがらめにしているとの解明は、わかっていたようでわからないできた問題に、きびしく回答を与えていると思う。
いずれにせよ、綱領教室が実施されている期間は、放映時間の関係もあって居眠りばかりしていてほとんど聴いていないので、改めて「綱領教室」を通読し、可能な限り久慈地区の党員のみなさんに伝達できるようがんばりたいと思う。以下、2巻3巻もできるだけ早く読み終え、講義の準備をしなければと気持ちがあせっている。