山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

刈り取り間近の田んぼ

2013-09-13 08:18:54 | 農作業

 日に日に秋の深まりを感じる今日この頃である。わが家の田んぼも黄金色に変わり、間もなく稲刈りとなる。8月の最終日に水を落としたので、かなり田んぼが固まってきている。以前はこの加減が良くわからないので、稲刈りの2週間くらい前に水を落としたりしてコンバインのオペレーターに苦労をさせたが、今年はおそらく「ばっちり」だろうと思っている。さて稲刈りだが、私は9月21日~23日のどこかを考えていたが、コンバインのオペレーターをやっている農業青年は、9月28日、29日あたりでないかという。29日には太極拳の行事があって、妻と義妹の都合が悪いので28日も29日もダメ。かといって30日というわけにもいかない。さてどうしたものか?17日には、稲作指導会があるらしいので、話を聞いたうえで決めようかと思う。

 いずれにしろ、日程が決まったら田んぼの4隅をコンバインの旋回スペースだけ手刈りをしないとならず、さらに10㌃分は「もち」なのでコンバインでは処理できないから、手刈りとバインダーでの作業をし、「はせ」に架けて天日干しする。1ヵ月乾燥させて脱穀は11月のはじめの予定だ。

 昨年まではうるち米は、自家消費と縁故米で消費するだけだったので貯蔵スペースの半分が残り、収穫前に「古米」で安く売っていたが、今年は月90㌔の供給契約を町内の特別養護老人ホームと結んだので、次の収穫までにほとんどなくなってしまうと予想させる。それで来年は、もち米を植えた10㌃分にもうるち米を植え、さらに20㌃分を復田して栽培量を増やそうと思っている。以前は“減反”とやかましかったが、役場農林課も“おおいにやってください”と言っていた。そういうわけで、色々と忙しい秋である。


『春の城』=阿川弘之著

2013-09-13 08:18:54 | 読書

 阿川弘之の『春の城』を読んだ(新潮文庫版)。つい先日阿川弘之の『暗い波濤』を読んで、著者の処女作で読売文学賞をとっ『春の城』があるのを知り、古本屋に並んでいるのを見つけ購入しておいた。

 『春の城』は自ら戦争体験を踏まえた処女作で、学徒出陣、基地での激務と空襲、マリアナ沖大海戦、そして恋人を奪った広島の原爆の惨状などを書いている。第二次大戦のさなか、一人の青年の友情と恋愛、師弟愛と肉親愛を入念な筆で情趣豊かに書いた作品。

 阿川弘之は戦争に題材をとった作品を沢山書いているが、その多くが戦争の悲惨さを訴えているものだと思う。憲法9条の改悪をねらう安倍政権のもとで、あの戦争の実態を知り憲法9条があったからこそ、日本がこの間戦争に巻き込まれず、一人の戦死者も出さなかったことを踏まえ、憲法改悪反対の声をさらに大きくしていかなければならないと思う。