日本共産党委員長・志位和夫氏の『綱領教室』2を読み終えた。綱領教室は昨年1年余りにわたりインターネット通信で全国に流された講義で、実に24時間にもわたるものだ。
第2巻は、現在の日本社会の特質の内、大企業・財界の支配の問題から始まり、世界情勢論で終わる。
私は1969年の入党で、第10回党大会決定の学習から始まった。また学生の党員を対象とする党学校もしばしば行われ、旧綱領の学習も何度もとりくんだ。学年が進み、私自身も講師活動に取り組み、「2段階革命論」など話したものだったが、今回の綱領改定で「2段階革命論」はすっきりと削り取って、民主主義革命はそれ自体のものとして推進されること。そして社会主義への道は、その段階での国民的な合意のもとでしか進まないことなどが明らかにされた。当時の党、そして共産党に参加した私などの頭には、ソ連という社会が世の中を変える軸になるのではないかという認識があったのは事実で、後にソ連共産党が崩壊した時に、日本共産党が「巨悪の崩壊」として歓迎の声明を出した時には、まだまだ複雑な心境であった。この講義の中で、志位氏がその当時の心境とそして、それがどういう結果をもたらしたかのべているが、社会主義の未来、日本共産党のめざす運動の前途にとって大きな意味があったのだとつくずく思わざるを得ない。
引く続き第3巻を読んで、可能な限り関係資料をあたって学習会に備えなければと思っている。