【 保護犬:ハッチ日記 】

成犬の保護犬、里親日記

『トムは真夜中の庭で』

2023-04-26 | 本・映画
先日、再読をした。
『トムは真夜中の庭で』 フィリパ・ピアス


イギリスの児童文学で
カーネギー賞を受賞している、傑作といわれる本だ。

この本を推薦する著名人は多い。
心理学者・教育学者だった、河合隼雄(かわい はやお)氏、
芥川賞作家の小川洋子先生もそうだ。

何がそんなに魅力的なのか。

私がはじめてこの本を手に取ったのは、小学生高学年の時。
が、実は、その時は読了することが出来なかった。

何と言っても、本のはじまり部分で
主人公トムによる不平不満の嵐…
“夏休みが台無しになった、弟と一緒にはしかになっていればよかった、
おじさんの家には庭がない、おじさんはきらいだ” 等々…
これに、うんざりしてしまった…(苦笑)

次に再トライしたのは随分経ってから。
子ども図書館の館長さんに勧められて読んでみた。
でも、残念ながら、その時も読了することが出来なかった。

“時間”という、この本最大の魅力の部分が理解できず、
スケート靴が時空を超えて移動している意味に納得できず
なんでそうなるの???

で、以後、この本は私には無理なんだ…と、勝手に決めつけていた。

再読のチャンスは、ラジオ番組【メロディアス・ライブラリー】だった。
その時、ようやく読了することができた。

そして先日、もう一度再読してみた。
その感想が……
なに、これ!ムッチャ良いやん!だった。
特にラスト。
トムとハティに涙がこぼれた。

この本は
児童文学といわず、大人におすすめの本だと私は思う。
(でも、小川洋子先生は子どもの頃から愛読されているそうだ。さすが!)
メロディアス・ライブラリー】では、
2012年6月10日、この本の紹介が放送されている。
今日は、ラジオ番組終了から1ヶ月。
読書の楽しさ、再読の大切さ、本と音楽の繋がる楽しさを教えてくれた。
素敵な番組をありがとう!

(おまけ)
【メロディアス・ライブラリー】
ラジオ番組が終了したので、もう公表しても良いかなと思い、紹介することに。
それは…
私がかぎ針編みで編んだ円座を贈り、
小川洋子先生と藤丸さんが使ってくれた!!ということ(歓喜)

小川洋子先生には《メジロ》 ↓


藤丸さんには《メリーポピンズ》↓


藤丸さんのブログでは、小川洋子先生が円座に座って下さった写真が載っていて、
それを見た時は、飛び上がるほどの驚きと嬉しさの震えと、感謝しかなかったのです。

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