先日、KAWAさんのブログで高昌寺の十六日桜が紹介されていた。松山市御幸町にある十六日桜は、元々あった龍穏寺の十六日桜とは異なるという記事は読んだことがあったが、その名残を留めている桜があるということを、初めて知った。
雨予報だが、ちょうど今が見頃の筈なので、思い切って出発。出発時の高松はまだ曇りだったが、愛媛県に入ると雨。松山を過ぎるといつものように霧が立ち込めてくる。内子五十崎で高速を降り、ナビの指示通りに走る・・・と、愛媛GC方向に向かっていく。しかもその道は高昌寺の手前が崩れて通行止め。国道まで戻って、地図を頼りにお寺に向かうと、その道は観光客用のルートで、道を開けてもらいながらなんとか到着。駐車料を払って車を停める。無料の駐車スペースもあったが、開花しつつある桜の下だったので、無粋な真似はよそうと思い、300円を払って正規の駐車場を利用する。
寺に入る前に注意をひくのは「ねはん像」。全長10m、200t、日本最大の石涅槃像だそうだ。屋根で囲っただけの屋外石仏なので、よく目立つ。お寺の全景写真の中でもすぐにわかるようだ。。
平成10年に安置された新しいものということなので、私としてはいま一つ
重みを感じない。
門をくぐってすぐ、淡い桜の木が迎えてくれる。ヒガン系の早咲き桜の様で、満開まであと少しといったところだろうか。
帰りに気がついたことだが、この桜は香りが結構強い。新居浜の明正寺桜(善通寺の涅槃桜も同じ)と同じ種類かもしれない。最初に気付かなかったのは雨のせいだろうか。
境内に入ってすぐ、右手に紅の桜が目につく。これがお目当ての十六日桜。
正式には「孝子桜」と呼ぶらしい。昨年見た十六日桜は淡い色だったが、こちらは紅といっていいほど濃い色である。雨のせいか、花が全部下に向いていしまっているが、より一層紅色が濃く見える。
思っていたより小さな木だったが、この濃い色の花は、見ごたえがある。晴れていたらどんなふうに見えるのか、来年以降のお楽しみとしておこう。
寺の周囲を歩いてみると、お寺の奥は墓地になっている。新しい供花と、参拝客を見て、彼岸であったことを思い出した。帰ったら、墓参りしなくては。
駐車場を出て、まっすぐ進むとすぐ国道に出た。新しい道が出来ていたようである。次回は楽に来られそうだ。