目覚めると、空には星が輝いている。これは期待できるかと思い、庵治・鎌野港へ向かう。西に沈みかけた月がとても印象的に見える。近づくにつれ、水平線付近に雲があるように見えたり、水平線付近は空いているように見えたり・・・。鎌野港に着いた時、朝日が昇る辺りはやはり雲が厚く、今日はだるまを臨めそうもない。取りあえず堤防脇に車を停めると、今日もtomi3さんが待機中。こちらも横に三脚を並べる。傍にもう一台三脚が据えてあり、そこに戻ってきたのは女性だった。常連さんの話では、この一週間で3回だるまが見られたとか。平日動ける人がうらやましいが、これは仕方ない。
時間が来ても太陽は顔を出さないので、tomi3さんは早々に退去。私は傍らの女性と話しながら、雲の上から太陽が顔を出すのを待つ。
女性は志度の方で、定年を迎えて時間が自由になったと言っていたが、それでも機会をつかむのは難しいとか。帰り際の様子では、ご主人らしき方は釣竿を抱えていた。
陽が登りきったのを見て、私も鎌野港を後にする。先週同様、今日もこのまま松山へ向かう。
今日は中央ICまで戻り、高速に。当初の予定では、10時にフジグラン松山でなかちゃんと待ち合わせだったが、なかちゃんに急遽予定が入ったため、単独行動に。先に松山城お堀を回ることにする。
市役所地下駐車場から出ると東堀端。堀を覗き込みながら、東入口へ。中に入って、お堀の内側から目的の鳥を探す。予めなかちゃんから良く見られるポイントを聞いていたので、見られそうな場所をじっくり探すが、なかなか見つからない。三脚を置いてカメラのプレビューを覗き込んでいた方に挨拶すると、「キクイタダキ」が撮れたと嬉しそうに話してくれた。日本最小の野鳥だそうだ。 他にも多くの野鳥が見られるようで、今日見た鳥の話をいろいろ教えてくれて、今日の目的を話すと、「頑張ってください!」と励まされた。
持って出てきたのはD300sに120-400mmの望遠レンズのみ。PLフィルターを忘れたことに気付いたが、そのままお堀の内側を歩き、目についたシーンを撮っていく。
南堀端の入り口をすぎ、西堀端へと回る。少し歩きたかったのと、このエリアを一通り見ておきたかったから。
多くの野鳥がお堀の上を渡っていく。400mm望遠でも中々うまくとらえることはできない。その中で、何とか撮れたのが下の写真。
コイカルだと思っていたが、takahamaさんより、シメではないかのご指摘。調べてみると、やはりシメのようだ。
西堀端でみたカワウ?
西堀端で道路側にでて、今度はお堀の外側を歩く。目的の鳥は見つからぬまま、東堀端まで戻って来てしまった。あともう少しと思い、もう一度堀の内側に。いそうなポイントを順次探している内に・・・見つけた。
今日の主目的、カワセミである。
10分以上、同じ場所から動かない。その間数十枚を撮って、引き上げることにする。満足したわけではないが、最初の遭遇としては十分だろう。外に出て、道側から見た時には、既にカワセミは移動していた。
少し移動して、フジグラン松山へ。MAKさんが参加する「くもの会」写真展を訪れる。受付にいたのはMAKさん。今回はすぐに見分けることができた。昨年のこの会は、石鎚周辺の写真が殆どだったが、今年は半数以上が石鎚以外、海外のものもあった。驚いたのはMAKさんの霧氷の写真。これは昨秋、御来光の滝を訪れたのと同じ日のものだという。あの時、KENさんが前日から狙って見られなかったと言っていたが、当日の朝に見られたらしい。自然というのは不思議である。
「くもの会」は雲に由来するらしいと、MAKさんが言っていた。言われてみると皆雲の取り入れ方が見事である。しっかり堪能させてもらい、12時前に辞去する。この後、滑川渓谷か白糸の滝を訪れようと思っていたが、凍結があまり期待できないかもと思い、気になっていた別の場所を訪れることにして、高松への帰路につく。
つづきます。