桜のシーズンが終わる頃、いつも訪れたくなるのが三加茂町から東祖谷にぬけるルート。いろいろと思い出のある、お気に入りのルートである。今年も遅い春の訪れを見つけに出かける。
6時出発。いつものようにコンビニで朝食と昼食を調達し、R32-県道17-R438へと進む。山合いに霧がかかっているのを見て、少し寄り道。サンライズヒルズCCの手前にある備中池に。
最初から寄るつもりだったら、もっと早く出なくてはならない。雨模様だったので期待していなかったが、微かに朝霧を確認。条件がうまく合えば、不思議な情景を見せてくれると聞くが、どんな条件が良いのか、まだ分かっていないので、時折訪れてみようと思っている。
今日の撮影では、魅力の一端を見ることができたように思う。
再びR438で三頭トンネルを抜け徳島県側に、R192を西進して三加茂駅を越えたところで山中に向かう県道44号へと進む。
沢沿いの山道は霧が濃く、視界は時折5mくらいになる。いつもは絶景の桟敷峠からの眺望も今日はなし。この天候では、期待薄かと思うが、逆に思わぬ物が見られるかもと、逆に期待したりする。
松尾川ダム湖畔にでると、深渕自然公園の入り口。タイミングが良ければここで満開の桜が迎えてくれるのだが、今年は今ひとつ。終わったのかと思ったが、まだ蕾の樹もあるようだ。花は残念だが、やはり霧の中での桜は雰囲気が違って見える。
霧の中、ひときわ目を惹くヤマツツジ。道がダム湖から離れる辺りには、魅かれるシーンが多い。3年前、買ったばかりのCROSSROADで最初の遠征がこのエリアだった。その時には、流れの脇にある桜を狙ったのだが、今年は今ひとつさえない。周囲を探してみると、淵に降りられそうなので、滑らないように降りていく。この構図は初めてである。何度も来ているエリアなのに、初めてを経験出来るというのは、楽しいものだ。
更に進んで行くと、おなじみの桜滝。
20m下の滝がかすんで見えないほどの霧だが、これもまた風情を感じて面白い。名の由来となる桜は、わずかに咲いているように見えるが、殆どの枝には蕾すらない。毎年来ているわけではないが、やはり年々弱っているように思える。来年のこの時期はどうだろう。
今日は滝下に降りるまでもなさそうだ。この先の落合峠は積雪注意となっていたが、ここまで来ると本当に寒い。車載の温度計に表示は0℃。まさか凍ってはいないと思うが、GWに吹雪にあった場所である。注意して先に進むことにする。
つづきます。