藤の季節になった。有名な藤はたくさん聞くが、実際に見て感動できるものは少ない。事実私の撮った藤の中で、一番のお気に入りは、偶然通りかかった民家の藤棚である。後は何度も訪れた萬福寺くらいだろうか。藤には裏年といわれる外れの年があり、又実際には盛りの時期が短いので、なかなかいいものに会えないというのも、藤の難しさだろうか。
徳島県の藤の名所を数年前から訪れているのだが、タイミングを外してしまうことが多い。神山町・神光寺ののぼり藤も、過去二度、終わった後に訪れている。
朝7時前に出発して、神光寺に着いたのは8時半。今回は県道からも藤色がはっきり見える。神光寺に入る道は。車1台ぎりぎりの場所なのであまり通りたくはないが、時間も早いし、道路脇に停めるのも避けたいところなので、駐車場まで乗り入れる。先客は夫婦連れらしき1組。
「寺を訪れた方は、まず、本殿にお参りください」との注意書きに従い、まず本殿にお参りしてから撮影開始。
ほぼ満開のように見えるが、房の先が少しさびしかったりする。周辺を回りながら撮影していると、近所の方の話し声が聞こえてくる。それによると、今年は開花が早く、気温が低いおかげで今日までもった・・・とか。それでは既に盛りを過ぎたということだろうか、確かにアップで見ると花は痛み、色も悪いように感じる。
車が2台入って来て、いつの間にか藤の周りには10人以上の来訪者がそれぞれの場所で撮っている。私は裏庭に回り、シャクナゲを撮っておく。
30分弱の滞在だが、充分だと思ったので次の場所に移動する。駐車場に停められた車は、私のも含めてすべて香川ナンバー。また、数人は県道に車を停めて歩いてきたようだ。
神光寺・のぼり藤は、アップには耐えないが、全体像としてはほぼ満足できたので、次の場所での期待が膨らむ。次はルートの関係で、徳円寺のシャクナゲを見に行く。
つづきます。