4月21日 深渕自然公園よりつづきです。
桜滝より少し進んだところで、景色が変化していることに気付く。霧が深く、白っぽい視界の中でさらに白い木々。
車を停めて、木に近づいて見る。
斜面を登ってきた霧が凍りついて枝に張り付く霧氷、こんなところで見られるとは思わなかった。
霧が凍りつくくらいなのだから、相当に寒い。
車の温度計は氷点下で点滅している。フード付きのウィンドブレーカーでよかったが、手袋が欲しいくらいである。
走りながら、気に入ったシーンを見かけると、車を停めてカメラをとりだす。こんな情景にはめったにお目にかかれるものではない。
霧氷を初めて見たのは2月の伊吹山だった。青空の下で、真っ白な雪原を歩きながらの霧氷は、「いかにも」という感じだが、ここでは自然の厳しさを感じながらの霧氷撮影である。
落合峠を越えて南側斜面に出ると、霧も消えて斜面が赤茶けた感じに見えてくる。雲間に時折青空が見えてきて、このまま晴れていくのかと思っていたが、峠から少し下って「アオバイの滝」が見える場所に来た頃、霧が稜線を越えて南側に下りてくるのが見えた。
霧の白がそのまま斜面に張り付いたかのように、木々が白く染まっていく。走りながらだったので、その様子をじっくり見ることが出来なかったのが残念。じっくり動画で撮ると面白かったろうな。
落合集落まで降りてくる少し手前で見かける小滝。水量があるので、少し停まって奥を覗き込むと、結構立派な滝があるのが見える。右の写真では木々に邪魔されてよく分からないが、岩肌を滑り落ちる綺麗な小滝である。少し無理をすれば登れないこともなさそうだが、今日はロープを持参していないので、下から眺めるだけにする。
R439まで降りてくると、晴れてはいないものの、穏やかな天候になる。山中で時折藤の花を見たので、藤の見頃は思ったより早くなるのかと思い、来週予定していた藤の寺を訪れてみることにする。
つづきます。