写真は秋田杉の床板です。最近外材、合板などの値段が高騰しています。原因は大きく二つ。一つはご存知の通り、原油の高騰です。伐採・搬送・加工・輸入。何に対しても燃料は付き物なので、しかたがないです。もう一つは、原産国の伐採量の減少にあります。世界的な森林減少という問題を受け、カナダやアメリカは栂や松、アジア諸国では、ラワン等の伐採量を国の政策として減少傾向に向かっています。したがって、材の絶対量が減ったわけですから、自然と希少性が生まれてくるわけです。安い、加工しやすいなどで隆盛を極めてきた外材ですが、やはり昨今の単価の高騰では、この業界も非常に頭を悩ませております。製材工場を持つ当社としてみれば、今も昔も変わらずに杉、桧を扱ってきました。単価は安い、すぐ手に入る、加工しやすいなど、良い点は引けをとりません。この外材の高騰の背景には、やはり杉がかなり見直されてきました。壁材、床板、柱から家具まで、毎日のようにメディアでも紹介されるほどです。もう一度、日本人の原点に戻って、『家』という物を見つめ直す時代は、今来ているのかもしれません。