梁目

2011-12-06 | WOOD WORK
建築構造材のひとつ
『梁』
 
 
材木は、まっすぐばかりが良いわけではない。
 
昨今は減ってきたけれども、
日本建築や、特に古民家等は
 
太鼓梁や丸太梁が使用されていますよね。
 
しかも材の真ん中が膨らむように曲がっていますよね。
 
そう、あれです。
 
 
ちょうど曲がりの中心に、
上から束(つか)が乗り、
さらに屋根材が懸かるため、かなりの重さに耐えなければなりません。
 
当然両端で支えられ、真ん中に重みがかかれば、
まっすぐな梁なら、垂れる(沈む)可能性がありますよね。
 
だから、上に向かって曲がっている梁を使うことにより、
垂れる事を防ぐと共に、
その木組みの景観をも醸し出す日本建築ならではの知恵です。
 
 
そして、まっすぐな梁を使用する場合の理想的なものがこんな物。

平角梁だが、
『目』が起って(むくって)いますよね。
 
形状はまっすぐだが、
目は曲がっている。
 
その木の持つ特性を活かして、
適材適所。
 
 
 
こうゆう事、限り無く奥深い…