変幻自在

2012-11-21 | WOOD WORK
只今着工中のリフォーム現場にて、打合せ段階から悩ましいテーマだった
『年数木』の製作に取りかかっています。

これが既存の壁。
 
樹齢400年選手の杉。
 
その広間に間仕切り壁を設け、
柱をいれ、筋交いを入れ
耐震金物を付けて
さらに一方には面材合板を張りました。
 
このお宅は2階が重いので、まずはやることはやらないと。
 
間仕切り一方は、その年数木の羽目板に合わせるため、同じようなモノを。
いかに製材屋と言えどもそう簡単に揃えられる物ではない。
 
丸太を選び、節の生き死にを見抜き、一般的な柾目ではなく
目が泳ぐ流れ柾が理想と来た…
 
長年の生活の中でヤニなどで飴色になってるのは、
塗装仕上げでなんとか近づけるとして、
さぁ、張ってみてどうなるか…
 
 
間仕切りのもう一方は
客間ではないので、面材の上から仕上げです。

こっちは簡単。
 
明日は朝からこの現場の『床』に関する打合せです。
 
それはまた後程。
小さい仕事も拘れば、難しさも生まれ、満足度が後で沸いてくる。 
たまにこんな監督みたいな事やってる時があります。
現場をじーっと見詰めて最適な木を想像してみたり…
 
とりあえずうまく収まってくれ。