肩関節と股関節。
どちらも、丸いボールがくぼんだ受け皿に収まるように骨と骨とが繋がっている「球関節」です。
肩関節では、ボールの受け皿側の肩甲骨の窪み(窩)が浅くて小さめ。
対して股関節では受け皿側の骨盤(寛骨)の窪みは深くなっています。
ですので、股関節を臼状(きゅうじょう)関節として区別することも。
このような構造から、肩関節は大きな可動域を持ちますが、やや安定性に乏しく、股関節は肩にくらべるととても安定性が高いという特徴があります。
また、球関節は運動軸が複数ある「多軸関節」。
ですので、肩関節も股関節も多方向の動きが可能です。
どんな方向への動きであっても、受け皿側の窪みに対して上手くボールを転がすことができれば、動きはとてもスムーズに。
ただ、そこには多くの筋が関与するので、それらのチームプレーが上手くいかないと、ボールが滑らかに転がらず、安定性にかけたり可動域が制限されたりしてしまいます。
これはよく見られること。
では、それぞれどんなふうに動きを導いたら良いのか。
わたしは、シンプルな幾つかのエクササイズを用いて、関節周囲の感覚とともに関節内のボールのころがりを掴めるようにアプローチしています。
すると、「力み」というな、てんでバラバラに筋が頑張ってしまう状態から解放され、感覚としては「緩む」ような感じなのに、負荷に対して素早く反応できようになるし、安定も感じられるようになってきます。
そして、可動域がひろがってくる。
これは、関わる筋群のチームプレーが上手くいった状態だと考えています。
ピラティスにおいては、四肢と体幹の関係性において「股関節と肩関節が滑らかに動くことができる」ことと、「体幹部の安定がうまくいっている」ことの両方が補完し合えるように、動きを導くことがすごく大切。
これができるようになれば、どんな動きもかなり滑らかに楽に動けるようになってくるからです。
身体の中も、部位ごとの得意とする役割が果たされていて、単独プレーよりもチームプレーが機能している状態にすることができれば、より楽に多くのことを成し遂げることができようになります。
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