不調をほったらかしにしないで、何でもいいからもう少し動いてみよう!
床でゴロゴロころがるのもとっても良いです!
あっ、プロの手を借りて動くと、安全で効率よく快適になるかもですよ!
ということを、少し回りくどく話してみる(笑)
生きている限り、私たちは何かしら動いています。
それは、意識して行う動きと、無意識で行う動き(呼吸や消化など)両方です。
つまり筋肉(骨格筋・平滑筋・心筋)がなにかしら働いています。
では、よりよく動くためには何が必要か?
それは、体の中の感覚器と外の感覚器(目や耳など)からの適切なデータ入力です。
よりよく動くためにも、まずは動いてデータ入力するという循環が必要なのです。
そして、この感覚情報を伝達・処理しているのが神経系になります。
ヒトの神経系は、大きく2つ、中枢神経系と末梢神経系に分けられます。
一つ目の中枢神経系は、脳(大脳・小脳・脳幹)と脊髄です。
ここでは、感覚器からの情報を解読・処理し、反応を決めています。
二つ目の末梢神経系は、中枢神経系の神経が枝のように体のあらゆる部分に伸びてひろがって形成されています。
感覚器から伝わった情報を脳と脊髄に送ると方向と、その情報をもとに中枢神経系がくだした指示を筋肉に伝える2方向があります。
このように、動きと神経系の働きは補完しあっています。
そして、過剰な入力は中枢神経系の過反応を起こし、不足した入力は能力低下を起こします。
例えば、リモートワークが主体で特に運動や散歩などをしない生活などでは、この傾向が顕著になります。
体の一部からの過剰な入力に対し、骨格筋や腱に存在する感覚器(筋紡錘やゴルジ腱器官など)や機械受容器と言われる触覚・圧・振動を受け取る感覚器からの入力が少なすぎるのです。
これで問題がなければよいのですが、このような入力不足は慢性的な痛みや不調につながりやすいです。
慢性的な痛みや体の不調には、機械受容器からの入力よりも、侵害受容器(組織の侵害・損傷により遊離した発痛物質や熱刺激に反応)からの入力が増えることが原因となり得ることがわかっています。
機械受容器からの入力が少ないと、中枢神経系は脳の中での自分のからだがどうなっているかの判断材料を失い、緊張することで自分のからだを認識しようとする反応を末梢神経系に伝えてしまうことが多々あるからです。
逆に、例えば関節の変形などからくる侵害受容の入力があったとしても、からだを動かして機械受容器からの入力を増やせば、痛みや不調が改善されることもあります。
かくいう私も、20代におこなった膝の半月板除去手術の影響で、左膝の関節軟骨に変形があります。
昨年の7月には、コロナの影響で運動量が減っていたことと、6月の記録的な日照不足の最中スタジオにこもって書類作成ばかりしていたことによるビタミンD不足が重なり、強い痛みと腫れを引き起こしました💦
その後出血もあり、回復に苦労しましたが、以前よりも全身の運動量を増やし、膝に低負荷な感覚入力動作を増やすことで、今はかなり回復し、以前より動きが良くなっています。
痩せるとか太らないためということだけではなく、快適な生活を導くために、体からの入力を増やす運動を是非行ってみてください。
床で転がる動きは、機械受容器の入力を増やす安全におこなえる良い動きです。
猫になったつもりでゴロンゴロンしてみるのも良いですよ😄
それでも、慢性的な痛みや不調があって、どのように動いたら良いか分からない、動くのが怖い、もしくは面倒くさい!という方。
是非プロの手を借りてみてください。
思いもかけぬような、快適な毎日が待っているかもしれません。
美香さんとのCloubhouse
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