昨日(11/6)
イギリス発のピラティス機器「Align-Pilates」の体験に行ってきました。
リフォーマー、タワー、チェア・バレル。
使い勝手が良く、何よりも美しい!マシンに感動。
あれこれ夢中で試させていただきました。
(セールスのJonathanさん、邦人代理店のプロティア・ジャパンの方々、そしてお繋ぎいただいた佳織さん、ありがとうございました!)
特にリフォーマーのキャリッジの滑らかな動きにびっくり。
フットワーク(リフォーマーに仰向けに寝た状態での脚の屈伸運動)なんて、フットバーに安定させた足元以外は、まるで空中にいるみたいにスルスル。
(↓こういう動き)
どうも「8つのPU車輪システム」とやらが、いい仕事をしてくれているらしいです。
それで、体験後の帰り道に色々考えていたら「あ〜」と気づいたことが。
20年も気づかなかった自分に「いや物理苦手だし」「いや物理なのか?」と自問自答しつつ💦言葉足らずになるかもしれませんが、ちょっと書き留めておきたいと思います。
実は、ピラティスリフォーマーを初めて経験する方の中には、フットワークで脊柱起立筋の過緊張を起こし、背中が張ってしまう方がいます。
そのため、最初は背中に手を入れて、過緊張が起きていないかチェックしつつ行っていただくようにしています。
マット上で体幹の安定と股関節の分離運動が上手くできていても、リフォーマー上ではなぜこれが起こるのか。
キャリッジに背中を安定しつつ、スプリングだけの負荷、つまり自体重より軽い負荷で脚の屈伸運動を行っているのに、なぜこれが起こるのか。
ちょっと疑問だったのです。
それが、慣れ親しんだスタジオのマシンとAlign-Pilatesの滑らかなマシンとの使用感の違いについて考えていて、ちょっと謎が解けました。
その原因の一つに、キャリッジ下の車輪の摩擦抵抗があるのではないかと。
この摩擦により、フットワークでは、脚がスプリングに抵抗して屈伸する動きと背中がキャレッジを押して移動する動き、そこに僅かなタイムラグが生じ、摩擦分の背中への負荷が加わります。
それに背中が敏感に、そして過剰に反応することで緊張が起こっていたのではないかと。
今まで使用しているリフォーマーもかなり滑らかではあるのですが、その上をいくAlign-Pilatesのマシンの滑らかな動きを経験し、やっと!このことに気づくことができました。
(もっと早くに気づけよ自分!と、地団駄。)
また、リフォーマー上での様々な姿勢(立位・座位・側臥位・背臥位・腹臥位、、、)においても、キャレッジ下の摩擦が少なければ、固定された面(主にフットバー)からの反力と、スプリングの負荷の増減に身体が反応しやすくなります。
そうなれば、今まで以上にダイナミックに負荷調整を行うことができるでしょう。
ピラティスの最終的な到達点は、日常での動きを良くすること。
安定した環境下でダイナミックな関節運動を引き出してくれるピラティス器具は、そのサポート役であり道案内人。
だからこそ、重力下での反力と摩擦の加わる部位を考慮して器具を利用したい。
そう考えると、とても良いマシンに出会うことができました。
そのほか、フットバーやライザーとか、バレルの幅調整とかとか、、、、
実際に使い込んでいる人が試行錯誤を重ねて作り上げていることが、すごく伝わってきました。
かつ何よりも全てが「かっちょいい!」のが嬉しい。
細やかな技術革新に触れて、自分もアップデートしていきたいとなんだかワクワク。
良いものに出会えました。
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