後半の圧倒的な迫力！ 【増山実著 勇者たちへの伝言】

西宮に、阪急ブレーブスという強いが人気の無いプロ野球球団がありました。後半の圧倒的な迫力と最後の感動は特筆ものです。

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	勇者たちへの伝言 いつの日か来た道 (ハルキ文庫)
	クリエーター情報なし
	角川春樹事務所

■阪急ブレーブスを起点に

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1969年。

小学生の正秋は、父に連れられて西宮球場で阪急ブレーブス対西鉄ライオンズの試合を観戦した。
以来、阪急に魅せられる正秋。
近所の江藤のおっちゃんは、
「ブレーブスは、勇者という意味や」
と教えられ、勇気の大切さも覚える。

正秋が生まれる前、西宮球場とその界隈で、父、安子そして彼らと細い線で結ばれた人々がいた。

アサヒグラフに、北朝鮮のことが大きく掲載されていた。
写っている人々は、皆笑顔。
「北朝鮮では、無料で食糧が配給され、学校も無料。
そして好きな職業に就くことができる」
とあった。

在日韓国人と差別され、生活も貧しい安子は、母親とともに北朝鮮に渡ることを決意する・・・。
それは、希望にあふれた旅立ちだった。
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■圧倒的な

安子が北朝鮮に渡って50年。
彼女から長い手紙が届きます。
そこには、「地上の楽園」とはかけ離れた現実が書かれていました。

手紙の文面が、圧倒的は迫力で迫ってきます。
そしてラストは・・・、大きな感動が待っているんです。


感動しました。
この作者の本を、続けて本で見たくなりました。


そして阪急ブレーブスや西鉄ライオンズが懐かしくなりましたよ。

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