学校改革の感動ストーリーです。 －答は現場にあり－

毎週楽しみにしているみやざき中央新聞の連載の一つに、元高校の校長先生大畑誠也さんの記事があります。毎回、感動です。本を購入して読みました。もう感動の連続です！
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答は現場にあり 大畑 誠也 ぱるす出版 このアイテムの詳細を見る

◆高校改革

大畑先生が、校長として赴任した熊本県立天草東高校は、生徒数の減少が止まらず廃校の危機。

先生は、
『生徒数を増やす』
という目標を掲げ、この学校に乗り込みます。

生徒はというと、元気がない、あいさつがない、悪さもする。
先生たちも、あきらめ気分。

でも大畑先生は、この学校を劇的に変えるんです。
学校だけでなく、保護者や町も巻き込んでの大改革。

3年が終了して、他校への赴任が決まった大畑先生は、生徒や町民に胴上げされ、感謝と涙でこの町を去ります。
改革は大成功。
その基盤は、熱血でシンプル、そしてあきらめないということ。


この本で、私は3度、目頭が熱くなりました。感動です。


◆初めての朝礼

初めての朝礼で、大畑先生は学校方針を5秒で生徒に伝えようと決めます。

1. 大きな声であいさつ

2. 大きな声で返事

3. 大きな声で校歌を歌う

4. 1日1回は図書館に行く

体育館に集まった生徒たち。
無駄話がとまりません。
壇上からあいさつしても、返事もなし。
だれも校長先生のほうを見ません。

意を決した大畑校長は、生徒の前にツカツカと歩み寄り
『方針は分かったか？　ええか？』
と大声で語りかけます。

『ハイ・・・』
『もっと大きな声で！』
『ハイ！！』。

一人ひとりの生徒に声をかけます。
生徒の返事は徐々に大きくなります。
やがて感激の握手を求める生徒が出始めました。

大きな声でのあいさつが進むにつれ、体育館は大きな歓声に包まれる。
5秒で終わるつもりの講話は、結局30分。
最後に、生徒と先生たちの大きな歓声とハクシュが巻き起こるんです！


大畑先生は、野球部の応援、清掃活動、図書館の町民への開放、町のイベントへの参加など、すべてに全力投球。

やがて町民たちから
『東高の生徒は変わった！』
と感嘆の声が上がるようになるんです。

そして3年の任務を終えての最後の授業。
これは、涙なくては読めませんよ。


とにかく感動の一冊です。
ぜひ映画にしてもらいたいです～。

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