この人のことは、ずっと気になっていました。
太平洋戦争を決意させた参謀本部に勤務し、戦後はシベリヤ抑留を経て、会社員として成功し、やがて政界の黒幕と言われるまでにのし上がった人物。
この本を読み、昭和の歴史がほんの少し分かったような気がします。
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◆三公社を民営化した人物
今から20年ほど前、三公社(電電公社・専売公社・国鉄)が次々と民営化されました。中曽根・行政改革内閣の音頭の元、土光・経団連元会長が陣頭指揮を執り実現したのでした。
<中曽根さんは、小泉さん同様、本当は官僚機構に風穴を開けたかったようですが・・・>
この行政改革のハンドルを実際にさばいたのは、瀬島龍三でした。
瀬島龍三。
興味深い人物です。
陸軍大学校をトップで卒業し、参謀本部の一員として太平洋戦争を決断したメンバーの一人。
終戦間際に満州に異動になり、ソ連の捕虜として11年間の抑留生活。
帰還後、自衛隊や政治家への誘いを断り、伊藤忠商事に就職。防衛ビジネスの最前線で活躍し、政界・財界に実力を見せつけます。
この時代の彼は、山崎豊子の名著”不毛地帯”の主人公”壱岐中佐”として詳しく書かれています。
<ちなみにスカルノ大統領の奥方になったデヴィ夫人のことも、この小説に詳しく書かれています>
同社の副会長として一線を引いた後は、田中角栄・金丸信・中曽根康弘のブレーンとして力を発揮し、やがて彼は”政界の黒幕”と呼ばれるまでに存在感を示すわけです。
彼は戦前・戦中・戦後、3つの時代を”時の人”として生きたわけです。
どうしてそんなことが可能だったのでしょうか・・・?
興味深い人物、瀬島龍三。
◆実力者
外相に就任した園田直。
外交素人の彼は、瀬島に
『今度、アフリカに外遊するんだ。俺は何をすればいいんだ?』
と尋ねます。
すると瀬島は、日本と諸外国の政治・経済の課題を箇条書きにしたメモを渡し、的確にアドバイスするわけです。
納得し、そのまま行動する外相。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『電電公社を民営化したらいくら儲かるんだ?』
と尋ねる田中角栄。彼は、株を売って国の借金を返すつもりらしい。
「ざっと30兆円でしょう」。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
頭がいつも整理され、常に先を読む男。
◆いろいろ分かりますよ
太平洋戦争を誰が決断したか?
この本を読むと「え、えっ?」と思いますよ。
想像を絶するシベリヤ抑留生活。
被害を与えたアジア諸国に対して日本政府が約束した”賠償”。
この賠償金を元に、インドネシアや韓国の政府首脳にビジネスアタックをかける商社。巨額のリベートを要求する先方。
報われない被占領国の国民と、税金を無駄使いされる日本国民。
これって、現在も黒いうわさが絶えないODAと同じ図式ですよ。
とにかく興味深い話がたくさん。とても興味深いルポルタージェです。
生きた昭和史ですよ。
読みごたえあり!
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太平洋戦争を決意させた参謀本部に勤務し、戦後はシベリヤ抑留を経て、会社員として成功し、やがて政界の黒幕と言われるまでにのし上がった人物。
この本を読み、昭和の歴史がほんの少し分かったような気がします。
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沈黙のファイル―「瀬島 龍三」とは何だったのか 新潮文庫共同通信社社会部新潮社このアイテムの詳細を見る |
◆三公社を民営化した人物
今から20年ほど前、三公社(電電公社・専売公社・国鉄)が次々と民営化されました。中曽根・行政改革内閣の音頭の元、土光・経団連元会長が陣頭指揮を執り実現したのでした。
<中曽根さんは、小泉さん同様、本当は官僚機構に風穴を開けたかったようですが・・・>
この行政改革のハンドルを実際にさばいたのは、瀬島龍三でした。
瀬島龍三。
興味深い人物です。
陸軍大学校をトップで卒業し、参謀本部の一員として太平洋戦争を決断したメンバーの一人。
終戦間際に満州に異動になり、ソ連の捕虜として11年間の抑留生活。
帰還後、自衛隊や政治家への誘いを断り、伊藤忠商事に就職。防衛ビジネスの最前線で活躍し、政界・財界に実力を見せつけます。
この時代の彼は、山崎豊子の名著”不毛地帯”の主人公”壱岐中佐”として詳しく書かれています。
<ちなみにスカルノ大統領の奥方になったデヴィ夫人のことも、この小説に詳しく書かれています>
同社の副会長として一線を引いた後は、田中角栄・金丸信・中曽根康弘のブレーンとして力を発揮し、やがて彼は”政界の黒幕”と呼ばれるまでに存在感を示すわけです。
彼は戦前・戦中・戦後、3つの時代を”時の人”として生きたわけです。
どうしてそんなことが可能だったのでしょうか・・・?
興味深い人物、瀬島龍三。
◆実力者
外相に就任した園田直。
外交素人の彼は、瀬島に
『今度、アフリカに外遊するんだ。俺は何をすればいいんだ?』
と尋ねます。
すると瀬島は、日本と諸外国の政治・経済の課題を箇条書きにしたメモを渡し、的確にアドバイスするわけです。
納得し、そのまま行動する外相。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『電電公社を民営化したらいくら儲かるんだ?』
と尋ねる田中角栄。彼は、株を売って国の借金を返すつもりらしい。
「ざっと30兆円でしょう」。
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頭がいつも整理され、常に先を読む男。
◆いろいろ分かりますよ
太平洋戦争を誰が決断したか?
この本を読むと「え、えっ?」と思いますよ。
想像を絶するシベリヤ抑留生活。
被害を与えたアジア諸国に対して日本政府が約束した”賠償”。
この賠償金を元に、インドネシアや韓国の政府首脳にビジネスアタックをかける商社。巨額のリベートを要求する先方。
報われない被占領国の国民と、税金を無駄使いされる日本国民。
これって、現在も黒いうわさが絶えないODAと同じ図式ですよ。
とにかく興味深い話がたくさん。とても興味深いルポルタージェです。
生きた昭和史ですよ。
読みごたえあり!
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トップに立つ人にはしっかりと国民のことを考えて欲しいと思うのは私だけではないと思うのですが。
首相が田中角栄の時代は、まだ生まれていません。
瀬島龍三と言う名は聞いたことがありますが、具体的に何をされた方なのかは、全く知りませんでした。
今は昔。
時が経つのは本当に早いですね!
角栄さんも興味深い方ですね。
ちょうどいいので 週末探してみます!
ありがとうございました!!
山崎豊子さんも気になりますが大作なので躊躇してます
本当に面白いというかすごい人物が出てきますね!
今回の本も興味津々です。
さっそく図書館に予約しなくちゃいけないなと思いました♪
ポチッ!
面白そうな本です。気になります。
読んでみます。ありがとうございます。
実に興味深い内容デス。
さっそく読んでみないと
山崎豊子さんの本は、読み応えがあります。
中でもJALを舞台にした「沈まぬ太陽」は、今でも強烈な印象です。いつか映画にならないかな~と思っているのですが、スケールが大きすぎるのか、映画化の話がありません・・・。
お勧めです!