お世話好きなおばちゃん

鹿児島の市電（路面電車）は、土日ともなれば大賑わい。満員の電車に、お世話好きの優しいおばちゃんがいました。
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◆満員

鹿児島・天文館から谷山行きの市電に乗り込むと、通路も満足に通れないくらいの満員状態。

そこに目が不自由な女性が盲導犬に引かれながら乗ってきました。

すると車両後部の方から
『は～い、誰か席を譲ってあげてくださ～い』
と元気な、でも優しさのある声が車内に響き渡りました。

その声に触発されて腰掛けていた２～３人がすくっと立ち上がり
『はいこっちにどうぞ～』
と一斉に声が上がり始めました。
ココロ優しいその様子に、他の乗客たちも笑顔。

いい感じでした～。




◆「忘れ物ですよ～」

電車は南下を始めました。

２駅ほど進んだころでしょうか、また後部座席の件のおばちゃんの声が聞こえてきました。

『誰か、買い物袋を忘れていませんか？』
とレジ袋を持って前部にやってきました。

それに気付いた私の前に座っていたおばちゃんが
『あっ、それ私のです～。
さっき、後ろから前に席を替えたときに忘れてきたんだわ』。

またもや一件落着です。


お世話好きでココロ優しいおばちゃんのおかげでで、ホンワカした気分になりました～。
寒いけど暖かい日でしたよ。

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