元単身赴任ミドルのブログ foggy

40代の単身赴任中間管理職の頃に始め、60歳を過ぎた今は思いつくままに書いています。大分県日田市出身、福岡市在住

勝っておごらず、負けて腐らず。

2010年05月17日 | わくわくスポーツ
大相撲5月場所で、ベテラン大関・魁皇は、序盤好調でした。快心の勝利にも大騒ぎしない彼っていいですね。勝っておごらず、負けて腐らず。
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◆ガッツポーズ

朝青龍。
優勝決定の勝利の時など、土俵上でガッツポーズをしていましたね。
優勝の喜びを全身で表現する彼を見て、私は
「ホントにうれしいんだな~」
と好意的に見ていました。

でも大相撲の識者からは、
『あの態度は良くない』
旨の批判を浴びていましたね。

それってよく分からなかったんです。
快勝の喜びを全身で表してどうしていけないんだろう・・・? って。





◆勝っておごらず、負けて腐らず

みやざき中央新聞に、元NHKアナウンサー・杉山邦博さんの講演録が連載されています。


彼は、朝青龍のガッツポーズは、
『もう血の上る思いでした。
とんでもない話です』
と話しています。

なぜなんでしょう?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大相撲の世界では、「勝者は敗者の胸中を察して過ごすべし」「勝っておごらず、負けて腐らず。淡々と過ごせ」ということを大事にしています。伝承されてきた文化の大事な柱です。だから相撲は「国技」なんです。
かつて相撲はまつりごとでした。日本人は五穀豊穣を祈願する農耕民族で、日本書紀も「強い人を集めて相撲をした」と書いてあります。
その中でずっと継承されてきた文化の柱が「抑制の美意識」でした。「勝った人は負けた人の気持ちになりなさい」という祈りの文化でもありました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そうか、負けた人のために勝った人は大はしゃぎをしちゃいけないんだ~。
よ~く分かりました。


◆ノーサイド

この話を読み、ラグビーのノーサイドという言葉が頭に浮かびました。


ラグビーは、激しいスポーツ。
モールやラックなどのボールの取り合いの中では、暴力的な行為は珍しくありません。血が流れることも良くありますよね。

でもって試合が終われば、「ノーサイド」なんです。
「ゲームセット」ではないんです。

どんなに血を流した試合であっても、ゲームが終われば互いの健闘を称えあう仲間。
そこにはチームもサイドも無いんですね。
みんな仲間。


大相撲の勝者は、敗者の胸中を察する。
ラグビーのノーサイド。

相手への気配りという点で似ているな~と思いました。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (acb)
2010-05-17 05:58:50
 YHさん こんにちは
時代は変化していますからね
変わらないものもあれば 変わっていくものもあります。
相撲も 外国人が多くなって・・・それは古い世界からスポーツという位置づけに変化したっていうことじゃないかなぁ・・・って勝手に思っています。

ガッツポーズに眉をひそめる人もいれば・・・当たり前に感じる人も要る・・・

今後後者が多くなるのでしょうね。

私はガッツポーズもいいと思うなぁ・・・だって・・・いつも負けっぱなしじゃないし・・・負けたからといって命をかけなくても良いんですから・・・

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Unknown (通勤ウォーカー)
2010-05-17 07:56:40
相撲とラグビー
なるほど
そうなのですね。
返信する
Unknown (ポレポレとうさん)
2010-05-17 08:51:31
「抑制の美意識」というのは、
なるほどなと思える言葉でした。
勝って奢らず負けて腐らず。
何かというとカッとしがちな現代人ですので、
こういうことも大切だなと思いました。
我が身も振り返ってです(汗)

ポチッ
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Unknown (七星)
2010-05-17 14:19:47
『ノーサイド』ってそういう意味があったんですね。知りませんでした。深いですね~。
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(^o^)/ こんばんは! (桃太郎@東大阪)
2010-05-17 23:41:18
そういえば、モンゴル相撲で優勝するとガッツポーズするのでしょうか?
ちょっと気になります(^_^;)異文化摩擦かな?
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Unknown (motoko)
2011-02-17 14:48:04
私の座右の銘、「勝っておごらず負けて腐らず」を英語で言うとどういうのか、検索していたら、
こちらのこの記事がヒットして、拝見しました。
朝青龍関、私、3年前に直接会って色々お話しました。
世間からのバッシングに、外見は明るく振る舞っていたけど、内面は、すごく寂しそうに落ち込んでいました。そんな朝青龍関を励ましたのは、良い思い出です。
あのガッツポーズも、良いと思うんです。だって、誰だって、すっごく嬉しい時は、無意識に「やったー」って叫ぶもんです。決して、相手に向かってヒケラカしているのではなく、自分自身に対しての歓喜のガッツポーズですよね。マスコミや世間が、品格が無いなんて揶揄しましたが、朝青龍は、白鵬の事をすごく応援していたし、白鵬だって、朝青龍の事をすごく慕っていたんです。それが事実です。朝青龍の活躍は、日本相撲史上、永遠に不滅ですね。
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