「国家の品格」を読んでいます。「日本は世界で唯一の『情緒と形の文明』である。いま日本に必要なのは、論理よりも情緒、英語よりも国語、民主主義よりも武士精神であり、『国家の品格』を取り戻すことだ」という紹介文が掲載されていました。紹介文を読むと「硬い本」をイメージしますが、講演記録をベースにしていますので読みやすく書かれています。著者のユーモアもあり、YHは気に入りました。
■ディベート
「論理より情緒」という言葉で、2年ほど前、ディベート教室に参加したことを思い出しました。
ディベートとは、ある結論の正当性を、証拠を示しながら説明し、討論を重ね、どちらが論理的に優れているかをきめるものです。
昔、サリン事件の宗教団体がテレビに出演し、コメンテーターの質問をことごとく論破していました。ディベートをやっていたんですね。
2年ほど前、土日を利用してディベート教室に参加しました。
土曜の朝、会場につくと異様な雰囲気。
50人ほどの人たちが、次から次と私に近づき、挨拶と名刺交換を始めました。
やたら、声が大きく明るい。
名刺を見ると、大学教授・会社役員・会社員・中央官庁職員・自衛隊員・大学生などさまざま。
月1回の例会のために、全国からはせ参じた精鋭たちです。
その中に私を含め4人の初心者が放り込まれたようです。
《大変なところに来てしまった! 失敗!》
さて開始。
でも、何も教えてはくれません。
「海に飛び込めば誰でも泳げるようになる。さ、早速はじめるぞ!」
と講師。
《ぶっつけ本番か》
■ゴング
さて初日のテーマは、「金正日政権は3年以内に崩壊するか否か」。
5人のグループを組まされ、くじ引きの結果「崩壊しない」の結論が割り当てられました。
作業開始。
それぞれが持ち寄った資料を元に、エビデンスを模造紙に書き込みます。
2時間で約20枚。
《休憩もなし? みんな、ものすごいスピードで作業している》
さ、午後は対決。
私たちのグループは経験1年未満の初心者ばかり。
対する相手は「日本を代表するディベーター集団」。
でもこちらのグループには、現役の尉官もいます。私もかなり資料を集めています。
ゴング!
5分間の主張タイム。
資料を示しながら早口で大きな声で説明します。
相手からは、「そんな資料は証拠とはいえない!」「矛盾しているぞ!」の罵声が次々と。
現役の尉官もたじたじ。
相手からの質問。
「ここにCIAの資料があります。当然、これを読んでいますね?どうなんだ!」
『・・・』
「読んでいない?北朝鮮に関する最新リポートですよ!その結論は矛盾している!」
完璧に負けです。
翌日のテーマは「日本は北朝鮮のミサイルを防ぐことができるか否か」。
くじ引きで「できる」を引き当てました。
またも完敗。
相手は、現役の自衛官より、詳しいんです。
驚きました。
《このテーマの時、知りました。日本は北朝鮮のミサイル攻撃を防ぐ手立てが無いようです》
★ ★ ★ ★ ★
今日も読んでくださいましてありがとうございます。
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ディベートとは、ある結論の正当性を、証拠を示しながら説明し、討論を重ね、どちらが論理的に優れているかをきめるものです。
昔、サリン事件の宗教団体がテレビに出演し、コメンテーターの質問をことごとく論破していました。ディベートをやっていたんですね。
2年ほど前、土日を利用してディベート教室に参加しました。
土曜の朝、会場につくと異様な雰囲気。
50人ほどの人たちが、次から次と私に近づき、挨拶と名刺交換を始めました。
やたら、声が大きく明るい。
名刺を見ると、大学教授・会社役員・会社員・中央官庁職員・自衛隊員・大学生などさまざま。
月1回の例会のために、全国からはせ参じた精鋭たちです。
その中に私を含め4人の初心者が放り込まれたようです。
《大変なところに来てしまった! 失敗!》
さて開始。
でも、何も教えてはくれません。
「海に飛び込めば誰でも泳げるようになる。さ、早速はじめるぞ!」
と講師。
《ぶっつけ本番か》
■ゴング
さて初日のテーマは、「金正日政権は3年以内に崩壊するか否か」。
5人のグループを組まされ、くじ引きの結果「崩壊しない」の結論が割り当てられました。
作業開始。
それぞれが持ち寄った資料を元に、エビデンスを模造紙に書き込みます。
2時間で約20枚。
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さ、午後は対決。
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でもこちらのグループには、現役の尉官もいます。私もかなり資料を集めています。
ゴング!
5分間の主張タイム。
資料を示しながら早口で大きな声で説明します。
相手からは、「そんな資料は証拠とはいえない!」「矛盾しているぞ!」の罵声が次々と。
現役の尉官もたじたじ。
相手からの質問。
「ここにCIAの資料があります。当然、これを読んでいますね?どうなんだ!」
『・・・』
「読んでいない?北朝鮮に関する最新リポートですよ!その結論は矛盾している!」
完璧に負けです。
翌日のテーマは「日本は北朝鮮のミサイルを防ぐことができるか否か」。
くじ引きで「できる」を引き当てました。
またも完敗。
相手は、現役の自衛官より、詳しいんです。
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