意地をはる少年

温かい日があったかと思えば、急に寒くなる。三寒四温の季節です。「もうコートは着ない」とやせ我慢を決めたＹＨには、急に寒くなった日は堪えます。
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◆20℃を超えた

先週末は、温かかったですね。
最高気温が25℃を超えたところもあったようで、春爛漫の様相。鹿児島も22℃を記録したようです。

と思いきや、今週は一転しての寒空。
最高気温が、一気に10℃も下がったところもあるようで、まさに三寒四温の季節です。

２年半前に東京から鹿児島に転勤して迎えた最初の冬。
温かい鹿児島の冬に、「よし、冬でもコートなしで過ごそう」と決めました。とは言いつつ、寒い日もあるわけで、コートを着ずにやせ我慢していることもあります。

やせ我慢とは少し違うのですが、先日、スーパーのパン屋さんで意地を張る少年を見ました。親近感が沸きました。


◆意地を張る

小学３～４年生位のお兄ちゃんと、小学１年生位の兄弟が、スーパーの一角にあるパン屋さんで、トレイをもってパンを選んでいます。
どうやら、こずかいで好きなパンを買うつもりのようです。
私からは、４～５ｍほどの距離だったでしょうか。


『お兄ちゃん、このパンは焼きそばが入っているよ』
『２００円か、高いよ』
よく聞こえなかったのですがそんな微笑ましい会話のように感じました。
やがて幼い兄弟は、１２０円の割には大きなメロンパンをトレイに乗せました。
レジに並ぼうとした矢先、ちょっとした事件はおきました。
おいしそうなメロンパンがお兄ちゃんの持つトレイからスルッと床に落っこちてしまったんです。

『あっ！』
と声を上げる幼い兄弟。
床に落ちたパンを恨めしく覗き込む２人。
お兄ちゃんは、今にも泣きだしそうな顔をしています。

『お兄ちゃん、どうする？』
弟の問いかけに黙ってしまうおにいちゃん。
数秒後、
『床に落ちただけで、食えないことはない！
世界には、貧しくてパンを食べられない子供がたくさんいるんだぞ！』
と怒るように言った後、パンをトレイに乗せレジに向っていました。


黙ってパンを元に戻すことをせず、店員さんに『パンを換えてください』ということも言わず、床に落ちたパンを『食えないことはない！』と意地を張っているおにいちゃん。
何気なく見ていたのですが、妙に感動してしまいました。

世界では、飢えに苦しむ子供たちがいる一方、何でも手に入る日本の社会。そんな中、意地を張る、やせ我慢をする幼い兄弟を見て、なぜかホッとしたＹＨです。



何かやせ我慢や意地を張っていることはありますか？

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