エネルギーの９４％を海外に頼って、２３兆円 【原発に頼らない社会へ】

エネルギー、食料、安全保障を海外に頼る日本。日本と戦争をする国は、日本へのエネルギーと食料の補給路を断てば、日本はすぐ降参でしょう。

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	原発に頼らない社会へ　こうすれば電力問題も温暖化も解決できる
	クリエーター情報なし
	武田ランダムハウスジャパン

◆面白い

この本、面白いです。

元は、「ヤマダ電機で電気自動車を買おう」というタイトルで昨年、出版された本。
その本に、今回の大震災以降の東電の失態について加筆したものが、本書。


著者は、石油メジャーや電力大手を、「恐竜」と呼びます。

恐竜の、自らを守るための裏工作や嘘が、分かりやすく書かれています。
この本、面白いです。

熱がでそうなほど、興味深い話が満載です。


◆エネルギー

エネルギーの９４％を海外に頼る日本。その額、毎年２３兆円！
すべて海外に流れています。
大きいです。


原発事故もあって、「節電」が今年のキーワードになっている日本。
家庭での節電も要請されています。

日本の標準家庭のエネルギー消費量は、米国の1/3、ヨーロッパの2/3程度だそうです。
しかも日本の家庭のエネルギー消費の1/3が電気で、2/3は給湯と暖房。

「家電製品は、省エネタイプに替えると、１０年前に比べて電気代が半分になります。
これに太陽光発電８畳分あれば、普通の家庭では十分です。
さらにスーパーキャパシタなどの優れた日本の蓄電池を設置すれば、急速３０分で充電でき、８割を電気として使えます」。

「お湯や暖房は、太陽温水器や薪、ペレットなどを使えば、海外エネルギーに頼らなくてもやっていけます」。


自然エネルギーについても、詳しく分かりやすいです。
「日本は急峻な川ばかり。
大きなダムを作らなくても、小さな水力発電器を沢山設置すれば、十分な電力が得られます」。

「風力発電や地熱発電技術も、日本は世界一」。


著者によれば、工場や家庭での節電工夫と自然発電を組み合わせれば、エネルギーを海外に頼らずに済む、とのこと。
スマートグリッドや蓄電池などの最新情報も、分かりやすく書かれています。

それなのに脱原発、脱海外依存、脱化石燃料が進まない、仕組まれた理由がある・・・。

かなり面白い本です。


オススメです。

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