ジュースやアイスコーヒーの飲料も増え、
紫陽花の大きさも大きくなっていく。
陽射しの強さは輝きを増し、
本格的な夏の到来を迎えている。
緑を見ると目にいいという、
新緑がそよ風に揺れる景色は清々しい。
昼間の喧騒はすでに消え、今夜のように囁くような波音を聞きながら散歩をしていると、爽やかな季節がまだ続いているのがわかる。
夜の静かな波は、美しい月明かりに照らされ、僕は深呼吸をしてその月を見上げる。
⛵夏の陽光の海でヨットが進む景色を、ファストフードのジュースの氷を噛みながら見ていると、汗でべたつく肌を一時的に和らげてくれる。そう言えば、目覚めずにいる僕と彼女は砂浜に下り貝殻を拾うと、それをホテルのパンフレットのビニール袋に入れたのを思い出す。そして、彼女は砂浜に貝殻でLという字を書くと、朝の柔らかな夏の陽ざしの煌めく海を見ていた。