そろそろ梅雨が明けそうな気配だが、
積乱雲が発達し夕方全国的に不安定だった。
しかし、昼間は強い陽射しが差し、
気温も30度を超える気温になった。
そして、
朝夕も紫陽花の花が枯れるように、
爽やかな過ごしやすい季節も終わりそうだ。
朝の涼しい風がカーテンを揺らすと、梅雨の晴れ間の清々しさを感じる。強い陽ざしの下で水を撒く姿は涼しく、ホースから出る水では虹を描いている。地平線まで続く相模湾を見ていると、海からの潮風が素肌をなぜ、光沢の波頭がキラキラと輝いている。そんな光景は夏の疲れも、きっと癒されるだろう。
初夏近くに柔らかな雨の下で、ブルーの傘の下で君が微笑だのを思い出す。そんな時、僕は青春という言葉は遅いのかもしれないと思い、君の名を呼ぼうとしたけれど、なぜか口をつぐんでしまった。君はその時に雨の降る海で「ここが私の好きな場所」、僕も好きだと言った。
そんなことを思い出していたら、彼女の日焼けした腕が僕の腕にからまり、海は地平線まで煌めいていた。青空の下で彼女の唇がイチゴのように見え、なぜかやきもちと虚しさを感じた。