ボランティア・ガイドさんの案内で行くツアーに
参加して、葉山・横須賀の里道を歩きました。
京急汐入駅から15分ほどバスに乗り「不動橋」という
バス停で降りて歩き始めました。バス通りからはずれて
入っていくと、のどかな山里が広がっています。
傾斜の急な坂道を上っていく途中、左手奥に見事な古木!
「永嶋家のカヤの木」
目通り285mという大木で、樹齢は300年以上とか。
葉山町の重要文化財天然記念物に指定されています。
カヤの木は堅く、高級な碁盤・将棋盤に用いられたり
実は食用にしたり油を採ったりするそうですね。
坂を上りきると、やがて涼やかな水音が聞こえてきました。
Y字路を左に進んで行くと、程なく左手に滝があります。
「不動滝」
葉山層の地下水を水源とする落差5m程の自然滝です。
木古庭(きこば)と呼ばれるこの一帯は湧水が豊富で、
古くから灌漑用水として利用されてきたそうです。
その先の深い緑の中にお社が見えてきました。
「瀧谷山 瀧不動(たきふどう)堂」
この近くにある本円寺というお寺の境外仏堂だそうです。
1180(治承4)年 畠山重忠が衣笠城の三浦氏を攻めるにあたり
守り本尊の不動明王に祈念し出陣したところ、勝利したので
お社を建立して祀ったのが起源と伝わっています。
不動堂の裏手にもう1つお社がありました。
「神明社」
ご祭神は向津毘売尊(むかつびめのみこと)だそうです。
説明板らしきものは見当たりませんでした。
神明社から下った道の傍らに石碑が1基。
「大沢の庚申塔」
1674(延宝2)年建立の七字題目が刻まれた安山岩の板碑で、
傍に「葉山町指定重要文化財建造物 青木家所有」とあります。
山裾を縫うように歩いて行くと、道の左右には広い敷地の
民家が点在しています。手入れの行き届いた庭には季節の
いろいろな花々が咲き、往く人の目を楽しませてくれています。
民家の石垣の傍に清水が湧いている場所がありました。
「湧井戸(わくりど)」
昔から絶えることなく湧き出していて、水道の無い頃から
ずっと生活用水・灌漑用水として利用されてきた水です。
この辺りは本当に水が豊かな所のようです。
三浦アルプスと呼ばれる山々を右手遠くに眺めながら、
気持ちのよい里道は更に続きます。
右下の斜面に田植えを終えたばかりの棚田が広がっています。
三浦半島に唯一残る64枚の棚田で、18名の方が協力して
主に「キヌヒカリ」という品種のお米を栽培しています。
以前、皇室献上米に選ばれたこともあると聞きました。
やがて、半島産ブランド牛「葉山牛」を飼育している「三留牧場」の
傍を過ぎ、乗馬クラブ?の横を通って山道に入って行きます。
此処を抜けると・・さて、どこへ出るのでしょう?
それは次回のお楽しみ!
途中の湧水や滝に疲れもいやされることでしょう。
棚田も…ですか~。
この先も楽しみ。
(昨日、わたしは、新橋下車で、都心を歩いてきました。
久しぶりで、まるでおのぼりさん。街路樹が多いのは意外でした。でも混雑の中を歩くのは好奇心はあっても疲れるものですね。)
でも、この季節はどうしても緑とかお花とかを見たくなるようで
私もこのところ都会には暫くご無沙汰しています。
歩いたら人疲れしてしまうかもしれませんね・・