雨の湿生花園で出会った植物たちです。ウメバチソウ(梅鉢草)
ユキノシタ科ウメバチソウ属
北海道~九州の低地から山地の草地や湿原に生育する多年草。
花が「梅鉢紋」に似ているところから、この名。 草丈20cmくらい。
「 梅鉢も りんどうも咲く 道あやし 」 鬼峯アワコガネギク(泡黄金菊)
キク科キク属
日本固有種で、花期は10~11月。
別名:キクタニギク(菊渓菊)
別名は、京都東山の高台寺山麓にある菊渓に因むとか。ツチアケビ(土通草)
ラン科ツチアケビ属
日本固有種で暗い湿地に生育し、6~7月頃黄褐色の花が咲きます。
その後にできる実がアケビのようだというので、この名。
葉が退化し、ナラタケと共生する腐生植物だそうです。
ヤマラッキョウ(山辣韮)
ユリ科ネギ属
台湾・朝鮮半島に生育。草丈50cmほど。
日本では、福島以南~南西諸島に生える多年草。
鱗茎がラッキョウに似ているところから、この名。
でも、食用にはならないようです。サラシナショウマ(晒菜升麻)
キンポウゲ科サラシナショウマ属
北海道~九州の山地の林や草原に生育する多年草。
高原に秋を告げる花ですね。自然探勝歩道でも一番多く見られました。マコモ(真菰)
イネ科マコモ属
古名:コモ カツミ
アジアの湖沼や河川の水中に群生します。草丈1~2m。
秋に、ススキのように小さな紅色の穂花が咲くそうです。
「 三島江の 入江の真菰 雨降れば いとど萎れて 刈る人もなし 」
(新古今和歌集)ミソハギ(禊萩)
ミソハギ科ミソハギ属
別名:ミゾハギ(溝萩)
本州~九州の湿地に生育する多年草。花と「盆花」の名を
以前ご紹介しましたが、紅葉した葉もなかなか美しいですね!ツルウメモドキ(蔓梅擬)
ニシキギ科ツルウメモドキ属
北海道~九州の低地から山地に生育する蔓性の落葉木。
6月頃に黄緑色の小さな花をつけ、秋に生る実は熟すと
3裂し、真っ赤な種皮が現われます。 雌雄異株。
ウメモドキ(モチノキ科)に似ているので、この名。
「 渓水に 雨露滴るる 蔓もどき 」 蛇笏
特設展示コーナーでは、いろいろな花が見られました。ダイモンジソウ(大文字草)
ユキノシタ科ユキノシタ属
湿った岩の上などに生育し、花の形が「大」の形なので、この名。
こんなにたくさんの花色があるんですね~☆ムレチドリ(群千鳥)
ラン科ステノグロッティス属
ブラジル原産
林の中の岩の上や樹木の幹などに着生します。
春~夏の花らしいので、少し寒そう・・スミレイワギリソウ(菫岩桐草)
イワタバコ科ペトロコスミア属
中国原産
近畿以西~九州の山地で北向きの岸壁に生えているそうですが、
白い毛が生えた葉の形が桐に似ているというので、この名。
近年は、園芸種も出回っているようです。
この時期のの湿生花園は、やはりちょっと寂しいです・・
足を運んでこそ出会えるこの時期の花ということですよね。
(今日の散歩道に、目立たなく十月桜が咲いていました。)
春と秋に咲くって、そうですか?
ブログにupした十月桜は、昨年も見ましたが、春には気づきませんでした。でも、その近くのお寺には昨日も咲いていたし、春にも咲いていました。
図鑑の十月桜の説明には「冬に咲く花は小型で、春咲く花は大型」とあります。
見習わねば・・(笑)