今朝の信州、気温は氷点下8度、体が春模様になって
きたせいなのか、格別に寒く感じました。でも明日か
ら春ですから、この大寒も最後と思うとなんとも惜し
いような感じで歩いてきました。
節分には「節分いわし」を飾る地域がるようですが、私
の信州では鰯の頭を串にさして、身の方は食べます。
節分いわしとは、柊の葉がついた枝に、焼いたいわし
の頭を刺したものです。これを節分の時期に玄関先に
飾ります。地域によっては「ひいらぎいわし」とか
「焼嗅(やいかがし)」「柊刺し(ひいらぎさし)」
とも呼ぶところもあるようです。この風習は平安時代
から行われていたのだそうです。
なぜいわしの頭を飾るのかというと、鬼はいわしの独特
の匂いが嫌いのようです。同時に節分いわしに使う柊
の葉はトゲトゲしていて触ると痛いので、鬼の目を刺
して嫌がらせる、という意味があるといわれています。
そのことから、玄関先に節分いわしを飾ることで、鬼
が家の中に侵入するのを防ぐ、鬼を寄せ付けないという
「魔除け」の意味があるのです。諺で「鰯の頭も信心
から」という諺は、節分いわしが由来です。その意味
は「鰯の頭のような些細なものでも、それを素晴らし
いものであると信じ込むことで、つまらないものも尊
く思えてしまうこと」という意味のようです。
この節分鰯は全国で行われている風習ではなくて、主
に関西地方を中心とした西日本で行われているようで
すが、東北や関東、甲信越、東海地方の一部でも見ら
れるようです。
写真は1月26日満月のあと28日の朝模様です