平地トレイルランナーの憂鬱 

~7年掛かって信州三大100kmレースを完走。まだまだFinishの充実感を求めて走ります。~

2015スパトレイル ④雑感・後感

2015-07-04 | スパトレイル

○Tシャツ
参加賞は他の大会と同じようにTシャツ。

なかなか格好いいんじゃないの。
このロゴは誰が考えたんでしょうね。雌雄の熊に温泉・森・山を表現しているんでしょうか。
臙脂の色もいいしデザインもいい、何てたってTNF製ですよ。素材感もいい。
丸く見えるのは完走賞の白樺をカットしたコースターです。リタイアランナーには貰えないのね。

○世立八滝706階段
このレースの印象に残った地点、それは何と言っても57kmの”世立八滝706階段”。
なだらかな走れるこのレースコース中でここだけがエグイ!!。
疲労が溜まった後半、あの急階段には泣かされる。
観光の為にかけた階段でしょうが、これを利用するのはよっぽどの滝好きとしか思えない急登です。やっとの思いで上り切った。

スパトレイルの名物として残した方がいい。

○コースマップ
コースマップは大会から支給される。必携品にコンパスがあったのでどんなマップが渡されるのかと思っていた。
ところがこれが地図というには貧弱な品。等高線はないし25000分の1地図には程遠い品物でした。
コースを見失ってもこのマップじゃコース復帰はとても無理です。コンパスなんて使い用がない。
まぁ”地形図”じゃなくて”コースマップ”なんでしょうな。

○ライト
Finish関門午後6時のこのレース、この時間にはスィーパーが帰ってきます。
先週夏至が過ぎたばかりですのでまだまだ明るいです。
でもライトが必携品、まぁ何が有るか分かりませんから山の作法なんでしょうな。

○ゲート
最近Finish時にゲート前で写真を撮るのがマイブーム。
でもこのレースのFinishゲートがカッチョ悪い。(後ろの”プレイゾーン”とも被ってるじゃないの!)
 
”ようこそ、草津温泉へ”。スタートの時は”また四万温泉へお越し下さい”。
よく観光地の入口の県道なんかにかかっているアレと同じじゃないの。
何かがっかりなんですよね。あか抜けない。
 
ちゃんと裏面はSPATRAILなんです。こっちにしてくれよ。

○自己分析と次回
走れるコースとの評判通りガレ場・根っこ地獄は無し。フラットで快調に走れるコースでした。
前評判によりトレーニングはロードの上りを多めにした。
トレの甲斐あってフラットは走れたけど、山中の急坂ではスピードダウン。
まぁ、トレーニングがそのまま結果に出たということで。

辛くなったレース中、心の支えはUTMFを完走したという自信でした。
2昼夜必死になって走った経験は大きな自信になっている。
あれに比べれば何という事は無いと感じる。脚が終わってもまだまだ動けると思えました。

最後まで走り切れて満足している。気分的にはコンプリート。
いいレースだったけど、来年はエントリーしないつもり。


2015スパトレイル ③アクセス&宿など

2015-07-03 | スパトレイル

コースの起点と終点が温泉地のこのレース、温泉に入らない手は有りません。

前泊は四万温泉のスタートエリアから1km程離れた温泉旅館。
食事・風呂・部屋、みんな◎でした。
歩いても会場まで行けますが大会バスを利用しました。
四万温泉は温泉旅館が多く民宿系は少ない様です。会場近くの宿は早くから予約が入るとか。
なを公園でテント泊する猛者もいるらしい。
 

後泊は草津温泉に職場の保養所があるので当てにしていました。
安価でそこそこのクオリティがあります。
ところが数年に一度ある施設改修の休業中でがっかり、ほかに宿を探すのも面倒なので後泊は無しにしました。


Finish会場から草津バスターミナルまでは大会バスが運行されます。
脚の遅いオイラがギリギリでFinishすると、風呂に入ってバズでの時間が忙しくなってしまう。
おまけに電車だと帰宅は23時過ぎになります。
Finish後は時間に縛られずに、のんびりしたいのでアクセスは車にしました。
まぁ、車でも4時間のドライブになるんですが。


今回はFinish制限時間も18時と早く、
多くの参加者が草津で温泉に入り食事をして、おみあげを買ったはず。
地域貢献もたっぷりしたでしょう。


2015スパトレイル ②装備と食料

2015-07-02 | スパトレイル

数日前の降雨確率50%から天候は好転し曇り~晴れ予報に、完全雨装備から通常装備+少雨対策へとウェア類は変更しました。

いつものウェア類にファイントラックのアームスリーブを着用、靴下の換えを持ちました。
そして撥水ウィンドブレカー(TNFスワローテイルベントフーディ)とファイントラックの薄手手袋を追加。
前日のブリーフィングでは暑さ対策よりも防寒を勧められていたので、ハイドレはやめにして給水は胸のペットボトルのみとしました。
手持ちのザックのうち小さい方のザック(6.5L)に収まったので、今回はこちらを実戦デビューさせました。

レース中、天候はずっと曇り・無風。ちょうどいいレース日和でした。
標高1500mの野反湖では風に吹かれる部分もありましたが、走っていれば寒さは感じずウィンドブレーカーは未着用でした(3割位の人が着用)。
冷える前にと手袋は早めに着用しましたが、無くてもよかったかもしれません。
 

レース中の補給食は自作エネルギージェルを9時間分用意しました。
(250mlの水に粉飴300g、スポーツドリンクの粉末1/2袋を溶かすとちょうど500mlになるので、これをペットボトルに入れる。味もちょうど良い)
ほぼすべて消費。

エイド食はバナナ・オレンジ・塩・コーラ・スポーツドリンクを基本に各エイドの特別品が付くパターン。
特別品は舞茸うどん・舞茸汁・日本そば・クリームパン・一口かりんとう・花豆煮など。あとエナジーバーがあるエイドもあり。
スポーツドリンクは早めに無くなった様ですが、他の品は十分な量が用意されていました。



エネルギージェルはほぼすべて消費。
滅多に無いんですが、中盤からは気持ちが悪くなって食欲が無くなってしまいました。
こんな時はコーラ頼み。何杯も飲んでエネルギー補給としました。コーラなら飲めるんですね。

Finish後は温泉饅頭と豚汁のおもてなし有りでした。


2015スパトレイル ①レース

2015-07-01 | スパトレイル

心配された天気も好転し、曇り空の元レースはスタートしました。
今回は中盤やや後ろからスタートし、全体の流れに身を任せて連れて行ってもらう作戦をとりました。

11km先の給水所までは林道の上り。傾斜を計算したら6%、これ位ならどうにか走れます。
たまに現れる傾斜のきつい部分は歩きを入れて進みます。美しい林内の道が続きますよ。
 
給水所からしばらく下って上り返すとA1(21.9km)。バナナとコーラのみ補給して通過。

谷筋まで下ると徒渉地点登場。
ブリーフィングで説明されていましたが、流量が多かった場合コース変更される予定でした。

これは小さな流れで、アトラクションをわざわざ用意したという感じでした。
大して濡れずに済んで良かった。

しばらく進むと野反湖への上りが始まる。約6kmで600mの上り、淡々と進みます。
ずっと林間の土のトレイルで歩き易い、でも時おり泥田が現れます。雨降りだったらもっと苦労したでしょう。

 
野反湖(30km)到着:9:40。
この景色が見たくてこのレースに参加しました。天気もまずまずで良かった。
風が吹いて少し寒い。ここまで来ればもう大した上りは無いので半分終わった気分です。湖畔のレンゲツツジが綺麗だ。
緩やかなアップダウンを経て反対側のエイドを目指します。

途中まで進むと何やらエイドが騒がしい。38kmコースのスタートだ。そのうち追いついちゃうなぁ。

 
A2(34.6km)到着10:30。
関門閉鎖が11:45なので1時間前の10:45までのんびりする。
舞茸うどん3杯おかわり。

 
湖畔の美しい道を経てコース最高地点弁天山の上りへ。コースからはみ出さない様に進みます。

山頂を過ぎると集落までの6kmの一気下り、緩やかな土のトレイルが続き延々と走れます。
ハイスピードで駆け下りていくランナーも多いですがオイラは安全運転。
っていうかスピードが出せないんですね。今シーズンは山で走ってないので特に下りの山脚が出来てませんでした。
まだ先の距離も有りますから無理はしない事にしましょう。

 《足湯あり》
集落に下りてきて3A(47.2km)到着12:27。
関門閉鎖が13:45なので、また1時間前までゆっくりする。
ここまでいいペースで来ている事を実感します。

次のセクションは旧六合村の集落をラウンドするセクション。
ところがこれがメリハリのないパートで、小さな尾根を上り下りして斜面に無理やり作った様なコースも通らされる。気分的にもダレてしまいます。
日中、標高も下がり暑い。50kmも走ってきたのでペースも落ちてきました。

脚が止まったのが56km地点。疲れのピークが来たのでしょう。
ところがこの後、魔の区間が控えていました。
 
”世立八滝706階段”、連なる滝を見せるために急な階段で上り下りさせられます。
中には階段と言うより梯子に近い所も。
手摺りを掴みながらゆっくりとしか登れません。段数を数える余裕なんて有りませんよ。
気持ちが切れそうになりますが進むしかありません。
通過するのに何分かかったか分かりません。永遠の様な時間でした。


4A(58.7km)到着15:00。やっと辿り着いたという感じ。
関門閉鎖まで20分しか有りません。この区間で貯金を使ってしまいました。
周りのペースも同じ様だったので、この区間の時間設定がタイトだったと言えるでしょう。
各エイドの通過人数を見てもそれが現れています。4Aでカットされた方が多かった様です。
(クリックで拡大)
食欲も無くなり気持ちが悪い、オレンジとコーラを何杯も流し込みます。
頭の中では警報が鳴り始めました。のんびりしていては完走も危ないです。
10分でピットアウト。

疲れたなんて言ってられません。緊急時モードで必死に走ります。200m急登を登れば後はフラットになるはず。

感じのいい山村集落を通りますが、ゆっくり見てもいられません。
多くの人が応援してくれて嬉しいもんです。

 
A5(64.5km)到着16:13。関門閉鎖の17分前。
この後は草津に向かって緩やかに上っていく区間(のはず)。
100分あれば8.2km走れるでしょ。ようやく完走が見えてきました。

完走を確実視して歩いているランナーが多くなります。
でもオイラは走ります。”走れる区間は走る”のシンプルなルールによります
もう脚を守る必要もないので急な上りも走ちゃいます。
まだまだ走れるんですねぇ。(ゆっくりですが・・・)


Finish 17:31。
最後まで走り切れて非常に満足です。
天候に恵まれて良かった。
今回1000人のランナーに対して600人の大会スタッフだそうです。感謝なことです。




もうすぐ楽しいスパトレイル、作戦を考える。

2015-06-24 | スパトレイル

スパトレイル。コース長72.7km、累積標高4610m。
これだけを見るとハセツネ級のレースと言えます。
でも、ロード・林道を合わせた距離は34.4km。半分近くが走れる区間でしょう。

ウェルカムメッセージで鏑木さんもこの様に言っています。
”昨今のアップダウンが激しい大会が注目される傾向のなか、敢えてロングトレイルの経験の少ない方でも楽しんでいただける北米スタイルの大会をコンセプトとしました。”
初級者向きのロングレースってところなんでしょう。
物足りない輩は9月の山田昇杯に来いとは明言してませんが、そういう棲み分けでしょう。

さて作戦ですが、始めてのコースはイメージがしづらいですね。
いつもの様に最初の3分の1位はペースを意識的に抑えてダラダラ走るつもりです。1CPまではそんな感じ。
その後は巡航速度のスイッチを入れて走れる所はしっかり走る事にしましょう。
長い上りは2回、それも前半なのでどうにかなるでしょう。
このレース、珍しく登ってFinishなんですね。最後までしっかり走れるかしら。

不安材料は天候。標高1500mで雨に降られたらシンドイなぁ。
今のところ天気予報は良くありませんね。雨具レースになるんでしょうか。


(6/30追記:山田昇杯は今年は7月の連休の開催でした)




 


もうすぐ楽しいスパトレイル、トレーニングを振り返る。

2015-06-23 | スパトレイル

野辺山ウルトラマラソン後、準備期間は6週間。
レース前後は休足するので実質トレーニング期間は4週間ってところ。

今回の問題は何と言っても野辺山ウルトラマラソンのダメージ回復の遅れ。
ラン再開をしてもいつまでたっても走れる様にならない。
故障しているわけじゃないけど、全然体が弾む感じがしない。スピードに乗らない感じであった。
結局いつもの調子が出てきたのはつい先日のこと、レース1週間前のことだ。

具体的なトレーニンクは週日に帰宅ラン(15km)を週2回位。
週末はいつもの筑波山のトレーニングコース(33km)へと出かけた。
それ以上の距離は踏んでいないし、全然追い込めなかった。
なのでトレーニングを積み上げたって気がしていない。
どこまで原状回復ができたか、はなはだ不安なのである。

モチベーションは低めで、体幹トレ・ストレッチもやらなかったなぁ。


スパトレイルの案内が届いたんだけど・・・。

2015-05-23 | スパトレイル

スパトレイルの案内が早々と届きました。

よっぽど地元にお金を落としてほしいんでしょ、観光案内のリーフレットが何枚も入ってます。
その代りメーカーの商品案内の類はゼロです。それにお試し品も。
協賛メーカー無しなんでしょうかね。当日渡されるのかな。
唯一入っていたのはオールスポーツでした。

あと同封されている同意書。
たいていのレースでは同意書が有り、
自然環境下で行われる事。自己責任で参加する事。
保障は保険の範囲であること。個人情報・肖像権について。
なんて事が書かれていて、「はい、はい、分かってますよ」ってな感じで署名します。

だけど今回のは、なんか文面がキツイんです。
~スタッフの判断及び指示を順守し従います。
~スタッフ及び他の参加者に対して責任を問わず、~~
~損害請求を行わないことを誓います。
~主催者の選択する~~治療が施されることを承諾し、~異議を唱えません。
~一切を放棄します。

同意書がどんだけ法的効力が有るか知りませんが、
問題があっても主催者側は責任を取りませんよ、っていう態度が感じられます。
冷た~い感じがしますね。
事務局はお役所の中にある様なので、お役所仕事なんでしょうかね。



悪口ついでにもう一つ書いてしまおう。
早い時期からボランティアを募集してましたが、
交通費、宿泊費、おまけに活動中の食事も自己負担。謝礼金の記載はなし。
これじゃ人は集まらないでしょ。


スパトレイルにエントリー

2015-02-01 | スパトレイル

ハセツネ30kmと同時刻にエントリー開始となったこのレース。
こちらはスポーツエントリーからの申し込みで、ちゃんと棲み分けが出来ていたんだ。
渋滞すること無くすんなりエントリー終了。
 
以下このレースのトピックスをば。

STSK72K (スパトレイル〔四万to草津〕)
距離    :72.7km 累積標高(+)4,610m
トレイル率 :72.1%
最低点   :650m(四万温泉)
最高点   :1,650m(野反湖弁天山)
スタート  :四万温泉 桐の木平駐車場(5時)
フィニッシュ:草津温泉 草津国際スキー場天狗山(18時)
制限時間  :13時間
参加定員  :男女合計1,000名(一般枠1,000名 町民枠若干名)
参加費   :18000円

受付は前日のみ
中間デポ荷物は無し
5か所のエイド/関門、給水所1か所 (10~13km間隔)
ストック使用禁止
歩行区間、追い越し禁止区間あり
距離表示
1kmごと
熊鈴、コンパス、個人用カップ、ライト、携帯トイレ、テーピングなどの必携品あり。受付時にチェックあり。
熊対策として目立つ色のウェアの着用を勧めている。
山ビル対策として高濃度食塩水のスプレーあり(前回大会)
コースマップは大会より支給される。(HPではグーグルアースのみでよく分からず、また高低図なし)

都内からのアクセスバスは無し、公共交通の使用を勧めている。
中之条駅⇒受付会場⇒四万温泉の大会バスは有り
フィニッシュ会場⇒草津バスターミナルへの大会バス有り

四万温泉に前泊が必要になるが、ランナー向けの宿泊プランは2月中旬発表だそうだ。
(温泉協会に確認ずみ)