平地トレイルランナーの憂鬱 

~7年掛かって信州三大100kmレースを完走。まだまだFinishの充実感を求めて走ります。~

信越トレイルSection10 Day3赤湯〜

2023-10-14 | 信越トレイル

20年ぶりに宿泊する赤湯山口館は、別館を改装して少しだけ便利になっていました。


ここの魅力は鉄分たっぷりの茶色いお湯。
湧き出し口付近はちょっと熱め、真ん中の浴槽が程良く温めで長湯できます。


食事は天ぷらと小鉢が少し、ご飯と汁物はおかわりOKです。

山小屋ですもの贅沢は申しますまい。

夕食が済んでしまえば、テレビも携帯電波もないのでやることはありません。
布団に入って夢の国にいくのみ。
自家発電が止まって、20時には灯油ランプが灯されます。


〜〜〜〜〜〜〜〜

Dsy3は下山日。
国道のバス停まで4時間のコースタイムです。
まぁ、難しい道もないかな。

7時過ぎ、雨具着用で出発。
雨も降っているし消化試合的な区間なので、淡々と歩きました。
あんまり楽しめなかったな。
最終、国道までの登り返しが急坂なのはビックリしたけど・・・。

10:51のバスにちょうど間に合いました。



信越トレイルSection10 Day2苗場山

2023-10-12 | 信越トレイル

さあ、メインとなる苗場山登山。
山頂までのルートが信越トレイルです。

頂までは6時間。
下山は五合目まで、さらに4時間のコースタイムです。

三日前の山頂は積雪だったとか。
ビビった私は、装備にチェーンスパイクを加えました。
あとは暖かめのウェアをチョイス。

0合目が何処だか分かりませんが、苗場山神社を起点としましょう。


午前6時、歩行開始。
多くの方は三合目駐車場からの歩き出しですので、最初はあまり道も踏まれてなくて寂しい感じ。
熊鈴を打ち鳴らしながら進みます。
駐車場からは人も増えてホッとします。

道標に励まされて。

後半は鎖場もあって急登に。

八合目の先で頂上台地の縁に立ちます。
待ってましたの雄大な景色。
こんな高地に高層湿原とは!。
無風・高曇りの好天に恵まれました。
信越トレイル、これを見せたかったんだなっと思います。



下山は昌次新道で赤湯へ。
台地直下は急坂・滑りやすい笹原のトラバースもあって、緊張が続きます。

さて、楽しみにしていた紅葉。
これが、う〜ン だったんですね。
ブナには早い様だし、草紅葉は茶色だったし、木々は色付いてはいたけど・・。




赤湯山口館到着、15時過ぎ。
予定より少し早く到着することができました。
2つ用意したヘッドランプは出番なし。


信越トレイルSection10 Day1アプローチ

2023-10-11 | 信越トレイル

何年か掛けて踏破してきた信越トレイル。
最終Section10の起点となる、長野県栄村小赤沢地区は遠いもんです。
関東住まいの私は、越後湯沢からバスを乗り継いでのアプローチ。
最後はデマンドバス(前日予約)で、同乗は登山客2組と地元のオバチャン。

到着は午後3時頃。
時間が有るので、保存民家なるものを見学しました。

当時の豪雪地の生活展示。
この建物は学校としても使われていて、冬季は寄宿もしていたんだとか。


宿の話はおいておいて、入浴は楽養館へ。
低温・たっぷり鉄分を含んだ湯で、その気が有れば一日過ごせる施設です。
夏の日に景色を眺めながら、ダラダラするのも悪くないかも。
(撮影2022年)

夜は民宿の手料理。
たっぷりのお酒も頂きました。




信越トレイル 延伸区間 Day2 セクション9

2022-10-10 | 信越トレイル

さて2日目です。
今日の行程は10km弱。難所もないので5時間もあれば充分でしょう。
雨予報なので朝から雨具着用です。
汗を掻かないようにゆっくり行きましょう。


中津川の吊橋まで下って少しの登り返し、その後は等高線に沿って進む感じ。

いくつかの集落を抜けて行きます。
雪深い土地の生活ってどんななんでしょ。




そこかしこに薪が積んであって、ここでは薪ストーブは現役です。




ロードのみでも行けるのでしょうけど、たまにトレイルを歩かされてロード率50%ってところ。


まだ紅葉には早かったですね。


距離9.7km 時間 3h35/5h10 (69.%)


さて今日のお宿は小赤沢地区 えーのかみさん。
ご夫婦で営んでいるようで、一日一組しか取らないそうです。
たっぷりの食事とお酒を頂きました。


山菜系多め


入湯したのが 楽養館。宿からは歩10分の距離にあります。

ここの湯の赤っぷりと言ったら笑ってしまいます。

膜も張っていて温泉成分かなり濃そう。

湯温は低め、夏なら丁度いいでしょう。

食事も美味そうなので、下山して来てここで〆るのも有りかな。


信越トレイル 延伸区間 Day1 セクション8

2022-10-10 | 信越トレイル

長いこと思い描いていた信越トレイルの延伸区間。訪れることができました。

電車を乗り継いで4時間。森宮野原駅に降り立ちます。
身支度を整えて、スタートは12︰30。
本日の行程は長いので、もっと早くに出発したかったのですが、如何せんアクセスが宜しくない。
対処法は、”走る”ですよ。幸い7割位はロード区間。


信濃川から短い急坂を登れば、河岸段丘の上。稲田が広がっています。もう刈り取りも済んで静かなもんです。


標高が上がると牧場に。冬は牛たちはどうしているんだろう。

トレランやってた頃を思い出してサクサク走れます。

中津川への急坂をグイグイ下ると今日のお宿に到着です。
ハァ〜、夕飯に間にあった。

距離17.2km 時間 3h30/7h25 (47%)

今日のお宿はこちら
秋山郷結東温泉 かたくりの宿





廃校をリノベーションしたこちら、外見は木造校舎そのまんまですが、
内装は清潔で和風旅館の様。食事もお上品で必要十分。
Wifi・カードも使えて満足でした。


信越トレイル延伸区間を歩いてみたい

2021-09-24 | 信越トレイル

今秋、信越トレイルが80kmから110kmに延伸になりました。
斑尾山〜天水山から、さらに苗場山までとなります。

数年前、ワタクシが彼の地を訪れたのは10月中旬。
ブナの紅葉が最盛期で本当に美しかったです。
まさに秋の行楽、ここに至れりって感じでした。


そんな完結したはずの信越トレイルが延伸になったとなれば、気にならないはずがありません。これは行かない訳には行きませんでしょ。
季節は秋、前回から繋げて北上コースでしょうか。
まぁ、今年行くかどうかは慎重に考えますが・・・。

早速、地図の購入手続きをしました。
ヤマップにアップされているかは未確認です。

前回は民宿利用のスルーラン、走りました。2泊3日・25km/Day。
オッ、俺様なかなかやるな、って思って調べたら、2015年。UTMF完走の翌年でした。
まだまだブリブリ走れていた頃なんですねぇ。


そんなんで、次回は走らずに歩きでしょうな。
無理に頑張って、人様に迷惑かけてもいけませんし。



アクセスが不便なこの地域、延伸ルートは関田山脈を離れて里山を抜けるルートだとか。
最終日は苗場山麓の赤湯に逗留して旅の終わりとしたいところですが・・・、いかがなものでしょう?。

まぁプランを練るのも旅の楽しみのうち、楽しませてもらいますよ。




信越トレイル スルーラン ⑥後感・雑感

2015-10-26 | 信越トレイル

天候と季節に恵まれて紅葉の美しい山を楽しめました。
南部のセクション1~3が本当に走りやすい。ガレ場・木の根・ぬかるみ、皆無でした。
そして下草は全コースにわたり処理がしてあります。
大きなアップダウンも無くて、山歩き・トレランを楽しめるコースだと思います。

今回は単独行ということもあり、これ以上ない様な安全側に寄った計画となりました。
二泊三日の民宿泊。送迎付き。一日の行動は6時間・25km。
かなり甘々ですなぁ。
でも満足しています。
風呂に、たっぷりの食事に 、そして心地いい布団。
休養と栄養が取れて、お泊りトレランは病みつきになりそうです。
(これでもトレッキングの倍の機動力を発揮しました)

頑張れば戸狩温泉に宿を取っての一泊二日も可能そうです。
送迎無しのスルーラン、もしくはテント泊による完全スルーランが可能となりそうです。
そうなると森宮野原駅の最終が19:39ですので、これがタイムリミットです。
テント泊は宿の食事等の制約を受けないので行動時間が長くとれます。
また、時間が許すなら下山後に後泊をすれば身体的にも楽です。

天水山へのアクセスの問題を解決できれば、鍋倉山~仏ヶ峰登山口、黒岩山~涌井を下りに出来るので南下ルートがお勧めです。斑尾地区はショートカットもできるし。

まぁ早ければいいというものじゃないので、山を楽しむという事も大切だと思います。

 
今回山行中であった一般ハイカーは一日10名程度でした。
秋のハイシーズンなのにこの少なさには驚きました。
首都圏からのアクセスの悪さのせいでしょうかね。
まだまだマイナーコースの様です。
因みにスルーハイカーは3名。トレランも3名でした。

充分満足してしまうとその地に再訪しなくなってしまうのですが、まぁ仕方ないでしょう。
今度は春の芽吹きの頃に・・・、なんて思いますが優先順位は低いかな。
その時はスルーじゃなくてもいいかなと思います。
ガイドツアーに参加というのも良さそうですね。

信越トレイル オフィシャルサイト
信越トレイル 非公式サイト


信越トレイル スルーラン ⑤熊と遭遇

2015-10-25 | 信越トレイル

猿に鹿にリス、猪、イタチ。アルプスに行けば雷鳥。
山に行くと色んな生き物と出会います。
今回は熊と遭遇したので記事にします。

熊対策として熊鈴を携行し、
見通しの悪い場所ではストックを打ち合わせて音を出して行きました。

場所はセクション5の後半・幻の池付近。時間は午前10時位でした。
ガサガサという少し大きな音がしたので、これは前方に何かいるとすぐに感じました。
茂みが有って先の様子は分かりません。
ゆっくりとその茂みを回りこんで行くと、30m位先に熊がこちらを向いているではないですか。
じっくりと観察なんてしている暇は有りません。檻なんてないのですから。
すぐさま20m程(?)後退しました。あちらも驚いた様で草むらに逃げ込んだ様子です。
でもどれだけ逃げたか分かりません。たった5mなのか100mなのか。

ここで次にすべき事を考えます。かなり気持ちは舞い上がってしまってました。
どうしたらいいんだ!。後ろから誰かが来るのを待つか?。
ここで引き返すか?。スルーランはここで中止か?。
熊がいたトレイルを通らないと先には進めないんです。

短い時間で出した答えは、”音を出して追っ払う”でした。
そして最初に出した音は”声”でした。
打ち鳴らしていたストックじゃなかったんですね。もっともストックは大して大きな音は立ちませんから。
オーッ。オーッ。っと森に向かって叫びました。
次に思いついたのは”ホイッスル”。
確か右のウエストのポケットに入っていたはずだっと、ガサゴソ手を突っ込んで探しますが無いんです!。
まさか襲っては来ないでしょうけど、焦ってました。
思い直して左のポケットを探ります。ガサガサ、奥の方に有ったではないですか。
ピィ~~ッ。これは大きな音が出ます。
しばらく吹いた後、ゆっくりと歩き始めました。もちろんホイッスルを吹きながらです。

この間、きっと1~2分の事だったと思います。
いや~、嫌なもんですね。長いこと山歩きしてきましたが初めての経験でした。

一瞬のことだったんですけど、子熊には見えなかったですね。
かといって大熊にも見えませんでしたけど。

出会い頭に鉢合わせなんて事になると、きっとトラブルになるんでしょう。
こちらの存在があらかじめ分かれば逃げてくれると思います。
今回は熊鈴のおかげで、最初のガサガサの音を立ててくれたんだと思います。
こういった事って必要なんだなと感じました。


本物はこんなに可愛くないんだから。








信越トレイル スルーラン ④Day3 セクション5・6

2015-10-24 | 信越トレイル


関田峠発、7:20。今日の行程は長いので早めの出発です。


 
だいぶ北上したのでブナの紅葉は見頃を過ぎてますね。
でも低木が見頃です。


昨日と変わって新潟県側の展望が開けます。日本海までは見えないなぁ。

高低図では現れない様な細かなアップダウンが続きます。
おまけに木々のトンネルの中を進む事が多くて、とても走れたものじゃありません。
木をくぐる、またぐ、頭をぶつける事甚だし。
あまり変化のないトレイルが続きます。ピークハントじゃなくて森を楽しめって事でしょう。

 
根曲がりのブナとクネクネ曲り過ぎている木。


伏野峠到着、10:45。ここで行程の半分。
雪の重みで道標がここまで沈み込んでます。さすが豪雪地。
 
葉を落としたブナ林も見事。樹齢千年クラスの巨木も存在します。


すそ野もきれいです。

林の向こうに見えるピークが目指す天水山かと思わされる事、3回。
やっと待ち望んだ終点に到着です。
 
ブナの巨木の先にそれはひっそりと有りました。天水山、信越トレイルの北の起点。
到着14:35。

遠望はきかず、あまり感激もありませんでした。
なぜならここはまだ通過地点。長い下山ルートがひかえてます。
下山に何分かかるか読めていなくて、距離7.5km、時間90分位かと見込んでいました。
森宮野原駅が今回のスルーランの終点。バスが17:30なのでこれがタイムリミットです。

写真を撮って、さっさと出発。

長い林道走りは現在位置がどこだか分からなくて嫌なもんです。
走行時間から距離を予測したりしますが、どこまで当てになることやら。
(GPSは持ってないんです)

ところが貯水池の側に下りてくるはずが、見知らぬ山村集落に下りて来てしまいました。
 
坂を下って行けば国道にぶつかりそうですが、駅は右なのか左なのか分かりません。
下手に動き廻ると迷子になりそうです。
幸いな事に畑仕事のばぁさんがいたので道を尋ねます。
ここは寺石地区、駅までは徒歩25分だそうです。
走れば15分位でしょう。スルーランなので最後まで走ります。

 
森宮野原駅到着16:30。JR日本最高積雪地点を表す標柱がある。(7.85m)
ノソノソと身支度を整えていると程なくバスの時間になります。


距離32.7km。実走時間/コースタイム=9:10/13:20(61%)
距離が長く不安だった最終日も無事終える事が出来ました。
セクション5・6は細かなアップダウンが続きタフなコースでした。
気持ちよく走れるパートは天水山からの下りだけでしょうか。他はファストトレッキングで進むのみです。
この区間もブナの純林が次々現れます。巨木もあって見事でした。
紅葉のピークは過ぎてましたが、低木が見頃を迎えていました。

不安だった下山は走って1:45でした。まぁこんなもんでしょう。
調べてみると下山に使ったのは第3のルートと呼ばれるコースでした。
山頂から3つ目の道標で間違えたようですが、今さら検証に出かける事はしません。


帰路は越後湯沢から新幹線。帰宅21時。





信越トレイル スルーラン ③Day2 セクション3・4

2015-10-22 | 信越トレイル


送迎していただき、涌井出発8:04。

 
少し山道を登ると林道に合流して延々林道走りが続きます。自然林だったり植林地だったり。
天候は晴れ予報だけど、まだ朝もやが晴れません。


いくつかの峠を過ぎて谷を一つ越えると黒岩山。9:50。右手に飯山盆地の展望が開けて来ましたが遠望はきかず。

 
黒岩山~桂池間の紅葉が見事でした。写真では表現しきれないのが残念。


桂池着10:25。

 
幾つかの小さな沢を越え綺麗なブナ林を登るとひょっこりゲレンデの上部に出ます。
仏ヶ峰登山口到着11:20。ここで行程の半分です。
そろそろ疲れを感じますが、どうやら空腹のせいらしいです。
飯山盆地の視界が開けて、いい所なので弁当をいただく事にします。


ここからは急登に変化。
上級ゲレンデを登りきり開田山地の尾根を鍋倉山へ登り基調で続きます。

 
この近辺のブナ林も美しい。


尾根上は季節風の影響を受け木々がみな東側に倒れています。
木をくぐる、乗り越える、頭をぶつける事甚だし。

 
仏ヶ峰到着、11:25。

 
ブナの木、多すぎでしょ。(純林ってやつだ)
標高1100m以上はブナの見頃を過ぎていて、葉がオレンジから茶色になってました。

 
鍋倉山到着、13:55。

 
関田峠到着、14:50。
予定よりだいぶ早く下って来ることが出来ました。


 

距離20.9km。実走時間/コースタイム=7:20/11:30(64%)
全コース紅葉が見頃で目が痛い程でした。常緑樹を探した方が早い位、全山色づいてました。
長く林道を走れるセクション3、ずっと登り基調のセクション4と対象的な一日になりました。