風の吹くまま

大好きな自動車について、思いついたことを投稿します。

イモビライザー

2007-07-28 16:53:14 | Porsche 944S2
ポルシェ944S2には盗難防止装置、
いわゆる「イモビライザー」が搭載されていました。

キーでドアをロックすると、自動的に「オン」になり、
左右のシルボタン(ドアロックのボタン)の先端に内臓されている、
赤色のLEDが点滅しはじめます。
(キーレスエントリーはついていませんでした)
駐車中、この赤いライトが常に「にらみを利かせている」おかげか、
僕のポルシェは、いたずらや車上荒らしなどの被害に、
1度も遭ったことがありません。
(同じガレージの別のクルマは被害に遭っていました)

ところが、最初は盗難防止装置をよくわかっていなかったこともあり、
僕は2度も誤ってこれを作動させてしまいました。どうなるかというと、
「パーッ! パーッ! パーッ! パーッ! ……」と、
クラクションが断続的にけたたましく鳴り続けるのです。

そのときの状況を説明いたします。まず1度め。
夜間、外出先から戻ってきた僕は、
借りていたガレージで、トランクの荷物を取り出すために、
後部ガラスハッチを開くボタンを押してからクルマを降りました。
このとき僕は、そのまま自宅に戻るつもりだったため、
降りてすぐにドアをロックしたのです。
これがいけませんでした。

先にガラスハッチのロックを解除していたとはいえ、
ドアをロックしてからガラスハッチを開いたことによって、
ポルシェのイモビライザーは、なんとオーナーの僕を、
「後部ハッチをこじ開けた盗人」と勘違いし、
周囲の静寂を打ち破る雄叫びを上げてしまったのです。

僕はかなり焦りましたが、
すぐに「あっ、ドアをロックしていたからだ!」と気づき、
慌ててキーを差し込んでドアロックを解除すると、
クラクションは鳴り止みました。
しかし、止めるまでの約10秒間で、
近所の住民の方々10数人が驚いて外に飛び出してくるのに十分な騒音を、
この派手な青いスポーツカーはまき散らしていました。

血の気が引いた僕はすぐに、
「すいませーん! 間違えて盗難防止装置が作動してしまいました! お騒がせしましたーっ!」
と謝りました。すると、いつも見かける男だとわかってくださり、
皆さん無言で(やっぱり怒っていた?!)、家の中に戻られました。

2度めは、買い物をするために路上駐車をしたときでした。
クルマを降り、ドアをロックした直後、
運転席側の窓が全開のままだったことに気づいた僕は、
窓を閉めるためにもう1度クルマに乗り込もうとしました。
このとき、窓が開いているわけですから、
当然ドアの内張りから突き出ているシルボタンに手が届きます。
うっかり「これで開ければいいや」と思ったのがいけませんでした。
何も考えずにシルボタンを引っ張った瞬間、
またしてもイモビライザーは、僕を盗人呼ばわりしたのです。
考えてみれば、窓を割ってシルボタンを引いたのと同じ状況ですから、
クルマの判断は正しかったと言わざるを得ません。

さすがに2度めはそんなに慌てませんでした。
すぐにキーを使ってドアロックを解除し、
おそらく5秒以内でクラクションを止めることができました。
昼間の市街地でしたから、周りのクルマの騒音にまぎれて、
近くにいた2、3人の通行人しか気づきませんでしたし、
すぐに止まったため、特に気にしている様子もありませんでした。

こんな経験のおかげで、
イモビライザーがクルマをしっかり守ってくれていることが分かり、
僕は確かな安心感を得ることができたのです。

と、前向きに解釈してみました(笑)。


☆正直なところ、クラクションのやかましさには肝が冷えました(笑)☆

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